人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

サッカー フットサル コラム 2024年1月3日

様々な制約ある中でタイに圧勝した日本代表 コンセプトは大事だが、時にはそれを崩すことも必要

後藤健生コラム by 後藤 健生
  • Line

ただ、代表デビュー戦の伊藤や代表2試合目の佐野にとっては仕方のないことかもしれないが、そうした約束事に縛られ過ぎてしまったようだ。状況によっては、約束事を崩してでも自ら強引に突破すべきような場面でも形通りのパスを選択してしまい、攻撃の迫力が失われてしまった。

その点、経験豊富な堂安は約束事も生かしながら、同時にエゴを発揮して伊東とポジションチェンジしながらゴール前に進入して何度も得点のきっかけを作った。

ただ、無得点に終わったからと言って前半の45分が無駄だったわけではない。新しいパターンを、初代表の伊藤も含めてしっかりと実践できていたし、そういうパス回しをするにはボールが収まるワントップが必要だが、細谷はその役割を十分に果たしていた。伊東からの難しいパスを収めて起点を作った場面は何度もあった。

身体を張ってボールを収める細谷真大

身体を張ってボールを収める細谷真大

細谷が得点に絡んだのが相手DFのオウンゴールを誘発したヘディングだけだったのは物足りなかったが、細谷というFWには将来に向けて大いなる可能性を見ることができた。

フレッシュな選手を起用。タイ戦先発メンバー

フレッシュな選手を起用。タイ戦先発メンバー

この日の日本代表は、各選手のコンディションによって出場時間を調整しながらの戦いだった。リーグ戦の最終戦を終えてから1か月近く経過したJリーグ勢は試合勘を取り戻す必要があったため長時間プレーさせ、ヨーロッパから帰国した選手たちには逆にプレー時間を制限する……。先発メンバーの選考や交代の手順からは、そうした苦心の跡が見て取れた。

日本代表が5-0で勝利

日本代表が5-0で勝利

しかし、代表経験の少ない選手が多数起用された前半も、選手交代を繰り返した後半も、日本代表はチームのコンセプトを踏まえての戦いを続けることができた。選手交代によってチームがバラバラになってしまったタイ代表との大きな違いである。日本をストップできるチームがアジアにあるとはとうてい思えない。

6万人を超えるファン・サポーターに送り出されアジアカップが行われるカタールへ

6万人を超えるファン・サポーターに送り出されアジアカップが行われるカタールへ

文:後藤健生

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

人気ランキング(オンデマンド番組)

J SPORTSで
サッカー フットサルを応援しよう!

サッカー フットサルの放送・配信ページへ