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サッカー フットサル コラム 2023年11月28日

関係者席に多くの懐かしい顔が揃った東京V対ジェフ千葉の昇格プレーオフ準決勝

後藤健生コラム by 後藤 健生
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Jリーグ初期の頃の華麗なヴェルディの華麗なサッカーとはかなり違ったスタイルだが、ボールへの執着心や激しさの部分に当時のヴェルディにも通じるところを見出だすこともできる。

そんな現在のヴェルディだったが、1ゴール1アシストと活躍した森田はヴェルディの育成組織から育った生え抜きの選手であり、かつてのヴェルディを思わせるテクニックの持ち主だ。

ヴェルディらしさを残す森田の活躍で勝利をつかんだことの意味は大きい。

ヴェルディのトップチームは2009年にJ2リーグに降格して以来、J1復帰を果たしていないが、その後も読売サッカークラブ時代以来の育成の伝統は維持されており、数多くの名選手を輩出し続けている。

かつて森保ジャパンの初期に日本代表として活躍し、今は浦和レッズに在籍する中島翔哉や鹿島アントラーズの不動の左サイドバック安西幸輝、横浜F・マリノスのDF畠中槙之輔や同じくMFの渡辺皓太、横浜からシントトロイデンに渡った藤田譲瑠チマなど数多くの選手たちがヴェルディの育成組織から育ってきている。

さて、昇格プレーオフ決勝で東京Vと対戦するのは、もう一つの「オリジナル10」清水エスパルスである。

こちらは、Jリーグ創設期を思い出させる懐かしい顔合わせとなる。Jリーグ開幕を前年(1992年)に開かれたヤマザキナビスコカップの決勝戦がこのカードだった。その後も、1996年までにでは両チームは4度もヤマザキナビスコカップ決勝で顔を合わせている。

そして、いずれも舞台は東京・国立競技場だった。

当時はサッカーに使用できるスタジアムで5万人以上を収容できるのは国立だけだった。国立はどこのチームのホームでもない中立地だったが、集客が見込めるヴェルディ戦は国立で開催されることが多かったし、JSL時代には読売クラブが国立を使っていたから、国立はヴェルディ川崎の“準ホーム”だった。

決勝戦が毎回その国立で開催されるので、当時、清水の監督を務めていたエメルソン・レオンは「どうしていつも国立で試合をするんだ」と怒っていたことを思い出す。

国立での東京V対清水エスパルスの試合の関係者席でも、きっと懐かしい顔が数多く見られるに違いない。

文:後藤健生

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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