人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

サッカー フットサル コラム 2023年10月27日

アジアカップは開催可能なのか? パレスチナ情勢がサッカー界に与える影響

後藤健生コラム by 後藤 健生
  • Line

パレスチナは、もちろん国内で試合ができる環境ではない。また、レバノンも紛争が長く続いている国だ(イランが支援している武装組織「ヒズボラ」がイスラエルを攻撃するのではないかと懸念されている)。

そこで、パレスチナ戦はUAEのシャルージャ、オーストラリア戦はクウェートで行われることが決まっていた。だが、紛争の当事者であるパレスチナの試合が予定通り開催できるとは思えない。

いや、パレスチナがらみの試合だけではない。

もし、今後イスラエルが本当に地上侵攻を開始して多くのパレスチナ人の生命が奪われることになれば、中東地域全域に反イスラエル感情が高まり、テロが拡散するかもしれない。そうなったら、中東では国際試合をすることが難しくなるだろう。

日本代表も、11月21日にシリアとのアウェー戦が予定されている。シリアは長期の内戦が続いており、数百万人が難民、避難民となっている国だ。国内では試合を開催できる状態ではない。そのため、シリア戦はサウジアラビアのジッダで行われることになっている。

独裁国家であるサウジアラビアはそれほど治安は悪くないが、今後パレスチナ情勢が悪化すれば、この国でも政治が不安定化したり、テロの怖れが高まるかもしれない。つまり、シリア戦が中止や延期になる可能性もあるのだ。

万が一、シリア戦が中止になった場合には日本代表の強化試合を組み入れる必要がある。今から、その可能性を考えて動いておくべきだろう。

現在、アジア・サッカー連盟(AFC)という組織は中東諸国が中心となって回っている。2013年以来会長を務めるのはシャイフ・サルマーン・ビン・イブラーヒーム・アール=ハリーファというバーレーン人だし、アジアカップは(中国が開催を返上したため)2大会連続で中東開催となる。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)も、中東のシーズン制に合わせて、今年から「秋春制」に変更になった。

さらに、先日は2034年のワールドカップ開催地としてサウジアラビアが立候補し、AFCはサウジアラビアを支持する方向で動きそうだ(日本サッカー協会の田嶋幸三会長も、早々にサウジアラビア支持を表明した)。

  • Line

関連タグ

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

人気ランキング(オンデマンド番組)

J SPORTSで
サッカー フットサルを応援しよう!

サッカー フットサルの放送・配信ページへ