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サッカー フットサル コラム 2023年10月10日

代表選手の愛国心だって人それぞれ、国とは寛容で多様な感情が混在する「箱」のようなもの

木村浩嗣コラム by 木村浩嗣
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そして、そんなスペイン、フランスのためにプレーして勝ちたい、というので十分代表のシャツに袖を通す資格がある、と個人的には思う。

みなさんはどう思いますか?

もっとも、グアルディオラが今の強い気持ちを選手時代に抱いていれば代表を辞退していたかもしれない。

彼が政治的にラディカルになったのは引退後。そしてスペイン社会もまたラディカルになった。独立派と反独立派の対立、フェミニズムとマチズムの対立、移民と先住民との対立、国境を挟む近隣との対立、持てる者と持たざる者の対立……。ここ数年、緊張感が高まり空気がトゲトゲしくなっているのは、格差拡大などで社会全般が貧しくなり人々が余裕を失ったからだろう。

そんな中でサッカーが娯楽となり得るためにはユルイ方がいい。やる方もやらせる方も見ている方も。

なので、カタルーニャ愛国者グアルディオラにも「スペイン政府は気に食わないし、圧政の象徴である国旗にキスなんてできないが、スペインの人は好きなので」なんて気楽に普通に代表を応援してくれればな、と夢見ていたりするのだ。

文:木村浩嗣

木村浩嗣

編集者、コピーライターを経て94年からスペインへ。2006年に帰国し『footballista フットボリスタ』編集長に就任。08年からスペインに拠点を移し特派員兼編集長に。15年編集長を辞し指導を再開。スペインサッカーを追いつつセビージャ市王者となった少年チームを率いた。現在はグラナダ在住で映画評の執筆も。

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