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サッカー フットサル コラム 2023年10月5日

J2甲府のACLでの勝利の意味 緻密な戦術サッカーが“個の力”を封じる

後藤健生コラム by 後藤 健生
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日本とは違って、アジアの多くの国では海外でプレーする選手はほとんどいない。韓国やイランではかつては多くの選手がヨーロッパでプレーしていたが、最近では海外組はめっきり減っている。サウジアラビアに至っては、代表選手のほとんどが国内クラブ所属である。

昨シーズンのACL決勝では、浦和レッズが強力な守備とカウンターを武器にサウジアラビアのアル・ヒラルに勝利したが、個人能力としてはアル・ヒラルの方が間違いなく上だった。

だから、代表チームがアジア最強といっても、日本のクラブがACLを制覇するのはそれほど簡単なことではないのである。

そんな中で日本のクラブは何を武器に戦っていくべきなのか。武器となりそうなのは、日本のサッカーの戦術能力しかない。

情報化が進み、世界最高峰レベルの試合を映像で簡単にチェックスすることができる時代では、ヨーロッパでの最新戦術はアジア各国にもすぐに流入する。

たとえば、「サイドバックがインナーラップを使って攻撃参加する」であったり、「GKがロングキックを蹴らず、DFとパス交換を使うビルドアップをする」。

そんな最新のトレンドをどのクラブも取り入れている。

しかし、戦術的な洗練度という意味では、Jリーグはアジアで最も優れている。

「サイドバックの攻撃参加」を本格的に取り入れたのは、アンジェ・ポステコグルー監督の横浜FMだった。タッチライン沿いにオーバーラップするだけでなく、中のレーンを使ってのインナーラップ。サイドバックは、相手陣内のバイタルエリアまで進出して、フィニッシュ段階でのパス出しも担う。

最初に、横浜FMがこうした動きを取り入れた時には目を見張らせられたものだが、今では多くのチームがサイドバックの攻撃参加を取り入れている。J1リーグだけではない。J2リーグでも、J3リーグでも、さらにJFLなど下部リーグでも今ではサイドバックの攻撃参加は当たり前の戦術となっている。女子のU-15クラスでも普通にそうした動きをこなすチームがある。

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