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サッカー フットサル コラム 2023年8月12日

ベスト8敗退も、アイデンティティを示した日本。「もう一度あの舞台に戻りたい」GK山下杏也加がW杯で掴んだもの

サッカーニュース by 松原渓
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今大会は5試合すべてに出場。「お互いを高められる、いいライバル」と信頼を寄せるGK平尾知佳とGK田中桃子の分まで、力を尽くした。

スウェーデン戦で見せた2つのファインセーブについて聞かれた山下は、「自分はそう(ファインセーブだと)思っていません」と切り出し、こう続けた。「2本とも(南)萌華の対応がすごく良かったからです。その1つ前のプレーで、なぜそこ(のスペース)にボールが入ってしまったのか(を見直す)の方が大事だと思います」

「どんなチームにも勝てる」と信じることができる最高の準備をし、味方を信頼してベストを尽くすーー。そして、4年前とは違う景色を見ることができた。後半は、会場に詰めかけた4万人超の観客がなでしこジャパンへ大声援を送り続けた。

「今までのサッカー人生で聞いたことがないぐらいのコールで、すごく良かったです。もう一度、あの舞台に戻りたいと思わせてくれました。メンタル的に負けそうな中でも『絶対にいけるな』と感じさせてくれました」

結果的には最後までスウェーデンに追いつくことはできず、試合後はピッチに残酷なコントラストが描かれた。山下に後悔なくやりきれたかどうかを聞くと、少し考え、ゆっくりと言葉を紡いだ。

「後悔があるとすれば、失点ですね。(2点目の)PKを逆に飛んでいれば(止められたのに)、と思います。4年前のワールドカップでも、PKで逆を取られてしまいましたから。1点目も、自分のパンチングでもっと遠くまでボールを飛ばせていたら(結果は違った)と思います。相手のキーパーは片手であんなに飛ばしていた。それは身長だったりパワーだったり、技術の差だと思うので、空中戦の判断をもっと良くできるように取り組みたいと思います」

次の戦いは、パリ五輪予選。今大会で得た自信と課題を胸に、山下はすでに、新たなチャレンジに目を向けていた。

文・写真:松原渓
松原渓

松原渓

女子サッカーの最前線で取材し、国内のなでしこリーグはもちろん、なでしこジャパンが出場するワールドカップやオリンピック、海外遠征などにも精力的に足を運ぶ。自身も小学校からサッカー選手としてプレーした経験を活かして執筆活動を行い、様々な媒体に寄稿している。

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