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サッカー フットサル コラム 2023年8月12日

ベスト8敗退も、アイデンティティを示した日本。「もう一度あの舞台に戻りたい」GK山下杏也加がW杯で掴んだもの

サッカーニュース by 松原渓
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「どんなチームにも勝てると思える最高の準備をして臨みたかったのですが、(東京五輪では)その準備がしきれずに大会が終わってしまったことを後悔しています」

当時のことをそう振り返っている。もっと、練習から味方に自分の思いを伝えれば良かった――。山下の中で、そのことが一つの後悔として燻(くすぶ)っていたのだ。

【4年越しの変化】

  

2017年以来、代表の正守護神を務めてきた中で、山下は悔しい思いを吐露することの方が圧倒的に多かった。それは、常に失点と向き合うポジションの宿命とも言えるが、妥協できない性格もあるだろう。

以前は、感情を抑えきれずチームメートにぶつけてしまうことも多かったと、明かしたことがある。だが4年間で様々な経験をし、変わった。2021年に東京NBからINAC神戸に移籍し、新たな環境に飛び込んだことも大きい。伝える前に考え、ピッチで起きていることや、自分の考えを冷静に伝えるようになった。

「4年前(のワールドカップでは)自分がこうしたい、と思うことを追求していたのですが、今は、起きた結果を受け入れています。選手によって得意・不得意がありますが、信頼して任せています」

プレー面のではコーチングに磨きをかけ、自信をつけた。INAC神戸では3(5)バックで堅守速攻スタイルに慣れ、国内リーグがプロ化されて初年度の2021-2022シーズンには、GKとして初の国内リーグMVPに輝いている。
代表でも昨年から同じ3バックになり、チームでの経験を還元できるようになった。今年に入ってから、山下はこんなふうに自分の成長を口にしている。

 

「前の大会だったら身体能力で選ばれているイメージだったのですが、今はコーチングで選ばれているのかなと思います」

積み上げてきた自信や仲間への信頼感は、今大会中に山下が見せた行動や、発した言葉の端々にも現れていた。ベスト16を突破したノルウェー戦後には飛び跳ねて喜び、普段は見せない感情を爆発させた。「いつ負けても後悔がないように出し切ろうとしているので、(ノルウェーに)負けていたとしても、十分やり切った、と言えると思います」と、確信に満ちた口調で語っていた。

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