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サッカー フットサル コラム 2023年7月23日

女子W杯初戦で日本を導く2ゴール。スピードスター・宮澤ひなたが大舞台で最高のスタート

サッカーニュース by 松原渓
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宮澤は噛み締めるように言って、微笑んだ。

【大舞台で踏み出した第一歩】

宮澤ひなた

先制点を含む2ゴールで勝利を引き寄せた

宮澤の武器は、スピードとドリブル。森保ジャパンの選手に例えるなら三笘薫、伊東純也のように、「個」で違いを見せる選手だ。一方、ボランチやトップ下で周りを生かすプレーもできるため、WEリーグのマイナビ仙台レディースでは2列目でゲームメイクもこなす。

ただし、世界で戦う上での武器となると、やはりそのスピードに目が向く。東京五輪のメンバー落選を機に、「スピードを使ってどう勝負していくか、もっと自分の特徴を出し続けないと見てもらえない」と感じたという。昨年末の欧州遠征でイングランド(●0-4)とスペイン(●0-1)に連敗し、単なる「速さ」だけでは通用しないことも実感。ウェイトトレーニングを増やし、意識的に筋力も増やしてスプリント力を強化してきた。

ザンビア戦で見せた躍動感あふれるプレーは、そうした鍛錬の成果でもあり、今大会でのさらなる活躍を期待させるものだった。

ザンビアには身体能力の高い選手も多かったが、流動的にポジションを変えながら、ウイングバックのMF遠藤純とともに左サイドを制圧。シンプルなワンツー、鋭く力強い抜け出し、相手の急所をえぐるようなドリブルと、多彩なプレーで観衆を沸かせた。

「こう動いたら相手が嫌そうだな、とか、自分のポジショニングで相手がどう動くかを考えてプレーするのが楽しかったです」

今大会のチームには、U-16代表の頃からの同僚や国内リーグの元チームメートが多く、時間をかけて構築されたホットラインがある。共通のコンセプトの中で選手が自由に発想し、伸び伸びとプレーできるよう導く池田監督のチーム作りも知っているからこそ、結果で応えたい思いは強い。

「やったな」

ゴール後、ベンチに飛び込んでいった宮澤に、指揮官はいつもの熱い口調で声をかけた。

ずっと目指してきた舞台で、最高のスタートを切った。だが、ここからは相手のレベルも徐々に上がっていく。

「一瞬の動き出しのスピードや、ターンしてから相手の前に入るスピードなど、国内とはまた違ったスピードの使い方、使い分けは通用するところがあると思う」と宮澤。

中3日で迎えるグループステージ第2戦のコスタリカ戦でも、相手を出し抜く駆け引きやスピードで、貪欲にゴールを狙う姿を見せてほしい。

文・写真:松原渓
松原渓

松原渓

女子サッカーの最前線で取材し、国内のなでしこリーグはもちろん、なでしこジャパンが出場するワールドカップやオリンピック、海外遠征などにも精力的に足を運ぶ。自身も小学校からサッカー選手としてプレーした経験を活かして執筆活動を行い、様々な媒体に寄稿している。

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