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サッカー フットサル コラム 2023年3月8日

今季は日本人FWの得点王争いを期待 総合的なCFは日本代表にとってのラストピース

後藤健生コラム by 後藤 健生
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小川と町野が直接対決で顔を合わせた第2節の湘南対横浜FCの試合は、両者の活躍で引き締まったゲームになった。やはり、CFが強力な試合は魅力的だ。

この試合、キックオフからわずかに13秒ゴールを決めたのは横浜FCの小川だった。

バイタルエリアでボールが小川に渡ると、小川はしっかりとボールを収めて右に展開。ボールを混戦の中で戻ってきた小川が落ち着いて決めた。そのストライカーとしての才能を見せつけるに十分なプレーだった。

17分には湘南の町野がこちらもその才能を発揮して、同点ゴールを決めた。

開幕節でハットトリックを達成したツートップの相棒、大橋祐紀が頭で落としたボールを右足でコントロールしてからドリブルで切れ込んで左足を振り抜いて決めたのだ。

ダイナミックに動きながら、ボールをコントロールする技術こそが町野の特長と言えるだろう。

その後、湘南が逆転ゴールを決めたが、後半の83分に横浜FCが追いついた。左CKのボールをDFより頭一つ抜け出した高い打点のヘディングで決めたのは再び小川だった。町野のようなダイナミックな動きこそないものの、ゴール前で左右両足で、また頭でも正確にゴールの枠にボールを飛ばす技術こそが小川の最大の武器だ。

そのほか、パリ・オリンピックを目指すU-22日本代表のCFである柏レイソルの細谷真大も開幕から2戦連続でゴールを決めている。巧みな位置取りからタイミング良くラインの裏を取るのがうまいFWで、Jリーグでの2得点もその特長を発揮したものだった。

完全復活したベテラン大迫勇也(ヴィッセル神戸)を含めて、どうやら今シーズンは日本人のCFが高いレベルでの得点王争いをしてくれそうだ。「高いレベル」というのは、1試合1得点に近い数字のこと。昨年のJ1リーグ(全34試合)では清水エスパルスのチアゴ・サンタナが得点王を獲得したが、数字は14ゴール。試合数の半数以下では「得点王」というタイトルには相応しくない。

そんなことを考えていたら、ウズベキスタンで開幕したU-20アジアカップでFC東京の18歳、熊田直紀が2試合で3ゴールを決めた。しかも、中国戦の同点ゴールはフワッとしたロビングにタイミングを合わせた見事なヘディング。逆転弾はボレーシュートをブロックされた後、こぼれ球をコントロールしてからのテクニカルなゴール。そして、キルギス戦では30ヤードの豪快なミドルと得点パターンが多彩なのも素晴らしい。

またまた、新たなCF候補が現れたようだ。

文:後藤健生

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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