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【スピードスターからチームを支えるダイナモへ】
ーーFWとして、左右両翼でプレーすることが多かったですね。持ち味の左足を生かして攻撃に参加しつつ、中盤でバランスを取りながら守備でも体を張っていた印象です。
日本にいた時と一番変わったのは、運動量が増えたことです。ボールを持ったら、仕掛けて自分でこじ開けようとするタイプの選手が多いので頼もしいですが、悪く言えば、ボールを失った時に守備に戻らないことが多い。そのミスをカバーすることが多くて、試合中の走行距離は毎試合上位に入っています。「走ることでチームを支えよう」と切り替えるようになったのは、大きな変化だと思います。
ーー日本ではスピードで違いを見せていましたが、アメリカではスピードは通用すると感じますか?
日本では最大スピードの目標値を30キロに設定して出せたことがなかったのに、アメリカで32キロが出たんですよ。速い選手と競ったり、追いつかなければいけない場面があって、それが当たり前の基準の中でやると変われるんだな、と実感しました。ただ、試合中の最大スピードではなかなかチームでも上位にはいけないですね。だからこそ、タイミングをずらして一瞬のスピードで相手の背後に入ることは意識しています。フィジカル面では、チームの練習にプラスしてジムに通って、筋トレに励んでいます。
ーースピードもタイミングも海外基準になりつつあるんですね。間合いの取り方や、体の当て方、反転するタイミングなども変化したように見えます。
そうですね。体が大きい選手が多いので対等に当たったら負けますが、タイミングを少しずらすだけで勝てることがあるし、日本と比べて相手のリーチが長い分、逆にフェイクした時に相手の重心が完全にずれるので。その瞬間を狙って相手の背後に向かってドリブルをしてみたり、1年を通していろいろ研究しました。
特に意識しているのは、ボックス内で仕掛けることですね。1対1の場面で相手が引っ張ったらペナルティキックを得られるし、何かとチャンスにつながることが多いですから。
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