人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

サッカー フットサル コラム 2023年1月12日

本命なしの大混戦となった高校サッカー 選手たちの戦術能力の高さを感じさせられた

後藤健生コラム by 後藤 健生
  • Line
第101回 全国高校サッカー選手権 決勝 木村匡吾のゴール

第101回全国高校サッカー選手権大会 岡山学芸館

第101回全国高校サッカー選手権大会は岡山学芸館の優勝で終わった。

昨年は松木玖生(現、」FC東京)擁する青森山田が圧倒的な強さを見せたが、今大会はそうしたスーパーなチームはなく、戦力的に最強だった前橋育英が準々決勝の大津戦でPK戦の末に姿を消したため、最後は“本命なき戦い”となった。

実際、3回戦(ラウンド16)以降の15試合のうち、半数以上の8試合がPK戦決着となった。

ノックアウト式トーナメントというのは組み合わせも含めて、運、不運に左右される。つまり、前回のコラムでも書いたが、もともと「実力最強チーム」を決めるためというより「優勝チーム」を決めるための大会だ(だから「ベスト4」とか「ベスト8」ではなく「ラスト4」、「ラスト8」と言うべきだという意見もある)。

まして、これほどPK戦が多くなると、大会の順位の価値も下がってしまう。

とくに、この全国高校サッカー選手権大会の場合、準々決勝までは試合時間が80分と短く、しかも決勝戦を除いて延長戦がない。90分、そして延長戦を含めて110分ないしは120分を戦い抜いた末に同点で終われば「PK戦決着もやむを得ない」と納得できるが、80分だけで即PK戦というのでは番狂わせが簡単に起こりすぎる。

大会レギュレーションを見直すべきだろう。

U-18年代であれば90分ゲームが当然。しかも、現在の高校サッカーは試合と試合の間には必ず休養日が入っているのだから、延長戦を戦うことに支障はない。「テレビ局の都合」という“大人の事情”は分かるが、日本のサッカーの育成の上でも重要な役割を担う大会なのだから、そろそろ見直しの時期に来ているはずだ。

いずれにしても、そんな大接戦を勝ち抜いて優勝した岡山学芸館は面白い存在だった。

年代別日本代表に招集された選手がいるわけでもない。Jリーグ内定選手がいるわけでもない。そんなチームが、チームの総合力で勝ち取った優勝だったからだ。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

人気ランキング(オンデマンド番組)

J SPORTSで
サッカー フットサルを応援しよう!

サッカー フットサルの放送・配信ページへ