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サッカー フットサル コラム 2022年12月7日

なぜ、そこまで「ベスト8」にこだわるのか? 準々決勝のステージで見えてくるものとは?

後藤健生コラム by 後藤 健生
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ベスト8に進んだら、何がまっているのか。

たとえば、もし日本がPK戦でクロアチアに勝利して次のラウンドに進んでいたとしよう。

準々決勝で待ち受けているのは韓国に4対1と大勝して準々決勝進出を決めたブラジルだった。

ワールドカップで5回の優勝歴を誇るサッカー王国である。今大会でも豪華な攻撃陣を擁するが、守備の組織もしっかりして降り、イングランド、フランスと並んで優勝候補の筆頭と言っていい。

そのブラジルが本気になるワールドカップの準々決勝で戦えたとしたら、これまで戦ってきた親善試合のブラジルとはまったく違うはず。

優勝を狙う国々が本気での戦いを始めるのがノックアウト・ステージなのだ。とくに今年は11月開幕となり、開幕1週間前まで各国リーグが行われていた。だから、今大会には準備不足のまま参加したチームが多かったが、グループリーグで3試合を戦ったことで、各国ともチーム作りも進んでいるはずだ。

僕は、大会開幕前からドイツには勝つイメージを持っていた。攻撃されてもしっかり守れば大量失点はない。そして、ドイツの守備および中盤でのパス回しには問題があり、前田大然がプレスをかけ続ければ、いつか相手のミスが生まれる……。つまり、「勝利するならこんな形で」というイメージが頭に浮かんだのだ。

だが、今の総合力の高いブラジルが本気で臨んできた時、それを跳ね返すのは至難の業だ。ドイツやスペインに勝ったのは、「必然の勝利」であり、けっして“奇跡”などではない。だが、本気のブラジルに勝利できたとしたら、これは本当に「奇跡」と呼ぶしかないだろう。

そんな景色を一度でも見ることができれば、選手たちの意識も大きく変わり、日本のサッカーはさらに進歩を続けていくことができるだろう。

文:後藤健生

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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