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サッカー フットサル コラム 2022年12月7日

なぜ、そこまで「ベスト8」にこだわるのか? 準々決勝のステージで見えてくるものとは?

後藤健生コラム by 後藤 健生
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「少子化の影響で競技人口は減りつつあり、観るスポーツとしての人気も一時より衰えている」というのだ。

だが、今の日本のサッカーはそんなネガティブな側面ばかりではない。なにしろ、ワールドカップ本大会でドイツとスペインを連破したのだ。

日本の育成組織から優れた若い選手が育ってきたからこその躍進だ。

かつては、日本人選手が欧州のクラブに移籍するといっても、いわゆる「プロヴィンチャーレ」ばかりだったが、今では各国リーグで上位争いをするチームでも日本人選手が活躍している。その結果が、ドイツ戦、スペイン戦の成功につながったのは間違いない。

僕は、そんな話の最後に「日本チームは男女を通じてすべてのカテゴリーの大会でグループリーグを突破している」という事実を伝えた。年齢制限のない男女のワールドカップや各年代別の各ワールドカップ。さらに、フットサルやビーチサッカーのワールドカップでも、日本はノックアウト・ステージに駒を進めている。

200を越える国が加盟しているFIFAの中でも、そんな国は日本だけだ。

「ついでに」と、僕は話を続けた。「日本はラグビーのワールドカップでも、準々決勝に進出したんだよ」と。つまり、日本は世界有数の“フットボール・ネーション”なのだ。

ただし、僕はネガティブな事実も正直にそのイスラエル人記者に伝えた。

「ノックアウト・ステージに進んでも、ほとんどその初戦で敗れてしまっているのだけどね」と。

昨年のビーチサッカーのワールドカップや、この夏のU-20女子ワールドカップでは日本代表が決勝進出を果たし。東京オリンピックでも男子のU-23代表は準決勝進出に成功した。しかし、他の大会ではほとんど準々決勝またはラウンド16での敗退に終わっているのである。

そして、カタール・ワールドカップでもノックアウト・ステージ初戦突破はならなかった。

従って、これはワールドカップ、あるいは森保監督のチームだけでなく、日本サッカー界全体の現在の課題なのだ。一度でも、その壁を敗れれば、相乗効果で他のカテゴリーでも次々とベスト8あるいは準決勝に進めるようになるだろう。

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