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サッカー フットサル コラム 2021年4月22日

「スーパーリーグ」は頓挫したが欧州リーグ実現は検討の余地大いにあり

後藤健生コラム by 後藤 健生
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この数日、ヨーロッパのサッカー界は「スーパーリーグ」構想の話題で持ちきりだった。

4月18日に、スペインのレアル・マドリードがかねてから噂されていた「スーパーリーグ」という新しい大会の構想を発表したのだ。スペインからレアルとアトレティコ・マドリード、そしてバルセロナ。イタリアからはインテルとACミランのミラノ勢とユベントス。そして、イングランドのビッグ6(マンチェスター・シティとユナイテッド、リヴァプール、そしてロンドンのチェルシー、トッテナム、アーセナル)の合計12クラブを含む20チームによる新しい大会だ。

つまり、従来のチャンピオンズリーグを発展させたような大会なのだが、これまでの大会との最大の違いはこの12クラブに他の3クラブを加えた15のクラブは“創設メンバー”として前年度の成績に関わらず、永久にこの大会に参加し続けることができるという点だ。

つまり、“降格”がないのだ。大会は、その15クラブ以外の5クラブも招待されて行われ、その5つのクラブは毎年入れ替わるが、創設メンバーはその地位が保証されるというのだ。

この“特権”が大きな反発を招いた。

30年くらい前のことだったろうか。プロ野球のセントラル・リーグで阪神タイガースが毎年のように最下位争いをしていた当時、よく「阪神は(当時、高校野球で最強だった)PL学園と入れ替え戦をすべきだ」というジョークが囁かれたものだ。言わんとしていることは「阪神の不甲斐なさ」なのだが、もう少し穿った見方をすると、これは入れ替えのないプロ野球という組織に対する皮肉のようにも聞こえた。

そう、アメリカ型のプロ・スポーツには入れ替えはないのだ。

本場アメリカでは野球のMLBにも、フットボールのNFLにも、バスケットボールのNBAにも、アイスホッケーのNHLにも入れ替え戦はない。いったんリーグ機構のメンバーとして承認されれば、リーグに反旗を翻したりさえしなければ永久にその地位が保証される。それどころか、加盟クラブには各都市における独占営業権が与えられ、その都市では他のクラブは活動を禁止されるのだ(これを「フランチャイズ」という)。

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