人気ランキング
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
コラム&ブログ一覧
得失点差の争いとなって、結局、フィリピン戦の15ゴールのおかげで日本は予選を突破。翌年のオリンピックで銅メダルを獲得することとなったのだ。
だが、この頃、日本は韓国相手にずっと勝てなかった時期だった。1959年のローマ・オリンピック予選(1959年12月)で勝利して以来、1974年9月の日韓定期戦で4対1の勝利を収めるまで、まる15年間も日本は韓国に勝てなかったのだ(オリンピックで銅メダルを取り、日本には釜本邦茂がいた時代だったにも関わらずである。日本Bが韓国のフル代表に勝ったことがあり、韓国側はこれをAマッチ扱いにしている)。
そんな日韓戦をずっと見てきたからこそ、たまの勝利は本当にうれしいものだった。
最も印象深い勝利が1993年のアメリカ・ワールドカップ予選。ドーハでの試合だ。1対0ではあるが、ワールドカップ予選という舞台で、内容的にも完勝だった。もっとも、この勝利で首位に立った日本だったが、次のイラク戦で引き分けて、ワールドカップ出場はならなかった。
せっかく、近くにこういう同格の(と言ったら、韓国人は怒るかな?)相手がいるのだ。もっと頻繁に試合をして、切磋琢磨すべきではないかと思う。かつて行われていた日韓定期戦を復活させてみたらどうだろうか? 当時は、フル代表の試合と大学選抜の試合が行われていたが、今だったら、フル代表以外にもU22とかU20、U17など、さらに女子代表やフットサルの試合などをまとめて日韓定期戦デーとして両国で一斉に行うのだ。
なにしろ実力は拮抗しているし、負けたくない相手だけに、親善試合でも緊張感を体験できる。
僕は、昔、韓国に負ける試合をずっと見せられ続けたのだ(36試合の内訳は7勝11分18敗だ)。死ぬまでに、少しは勝つ試合を見ておかないと負け越しのままになってしまう……。もっとも、今でも韓国はそう簡単に勝てる相手ではない。ますます、敗戦の数が増えてしまうかもしれないので恐ろしいのではあるが……。
とくに、新型コロナウイルス感染が拡大しているこんな時期だからこそ、近くにある韓国との交流をもっと実現したい。なにしろ、距離が近いのだ。日本チームが福岡県で合宿して釜山か蔚山あたりで試合をするとか、韓国チームが釜山で合宿して、福岡か北九州で試合をするようにすれば、入国してすぐに試合をして、そのまま帰国すれば、現地に泊まらないでもすむ。
文:後藤健生
後藤 健生
1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授
あわせて読みたい
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
ジャンル一覧
人気ランキング(オンデマンド番組)
-
高円宮杯 JFA U-18 サッカープレミアリーグ 2024 WEST 第3節-2 名古屋グランパスU-18 vs. 静岡学園高校
4月21日 午後12:50〜
-
【先行】高円宮杯 JFA U-18 サッカープレミアリーグ 2024 WEST 第3節-1 ヴィッセル神戸U-18 vs. 東福岡高校
4月20日 午後2:50〜
-
【先行】高円宮杯 JFA U-18 サッカープレミアリーグ 2024 EAST 第2節-1 昌平高校 vs. 前橋育英高校
4月13日 午後1:50〜
-
【先行】高円宮杯 JFA U-18 サッカープレミアリーグ 2024 EAST 第1節-1 市立船橋高校 vs. 青森山田高校
4月6日 午後12:50〜
-
【先行】高円宮杯 JFA U-18 サッカープレミアリーグ 2024 EAST 第2節-2 FC東京U-18 vs. 川崎フロンターレU-18
4月14日 午後1:50〜
-
【限定】Foot! THURSDAY Presents 土屋雅史の高円宮杯U-18プレミアリーグ 深堀りレポート!2024 #3
4月18日 午後10:30〜
-
高円宮杯 JFA U-18 サッカープレミアリーグ 2024 EAST 第1節-2 柏レイソルU-18 vs. 鹿島アントラーズユース
4月7日 午前10:50〜
-
【限定】Foot! THURSDAY Presents 土屋雅史の高円宮杯U-18プレミアリーグ 深堀りレポート!2024 #4
4月25日 午後10:30〜
J SPORTSで
サッカー フットサルを応援しよう!