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サッカー フットサル コラム 2021年3月16日

楽しみな日韓戦、実力は伯仲。韓国ともっと交流すべきではないか

後藤健生コラム by 後藤 健生
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得失点差の争いとなって、結局、フィリピン戦の15ゴールのおかげで日本は予選を突破。翌年のオリンピックで銅メダルを獲得することとなったのだ。

だが、この頃、日本は韓国相手にずっと勝てなかった時期だった。1959年のローマ・オリンピック予選(1959年12月)で勝利して以来、1974年9月の日韓定期戦で4対1の勝利を収めるまで、まる15年間も日本は韓国に勝てなかったのだ(オリンピックで銅メダルを取り、日本には釜本邦茂がいた時代だったにも関わらずである。日本Bが韓国のフル代表に勝ったことがあり、韓国側はこれをAマッチ扱いにしている)。


そんな日韓戦をずっと見てきたからこそ、たまの勝利は本当にうれしいものだった。

最も印象深い勝利が1993年のアメリカ・ワールドカップ予選。ドーハでの試合だ。1対0ではあるが、ワールドカップ予選という舞台で、内容的にも完勝だった。もっとも、この勝利で首位に立った日本だったが、次のイラク戦で引き分けて、ワールドカップ出場はならなかった。

せっかく、近くにこういう同格の(と言ったら、韓国人は怒るかな?)相手がいるのだ。もっと頻繁に試合をして、切磋琢磨すべきではないかと思う。かつて行われていた日韓定期戦を復活させてみたらどうだろうか? 当時は、フル代表の試合と大学選抜の試合が行われていたが、今だったら、フル代表以外にもU22とかU20、U17など、さらに女子代表やフットサルの試合などをまとめて日韓定期戦デーとして両国で一斉に行うのだ。

なにしろ実力は拮抗しているし、負けたくない相手だけに、親善試合でも緊張感を体験できる。

僕は、昔、韓国に負ける試合をずっと見せられ続けたのだ(36試合の内訳は7勝11分18敗だ)。死ぬまでに、少しは勝つ試合を見ておかないと負け越しのままになってしまう……。もっとも、今でも韓国はそう簡単に勝てる相手ではない。ますます、敗戦の数が増えてしまうかもしれないので恐ろしいのではあるが……。

とくに、新型コロナウイルス感染が拡大しているこんな時期だからこそ、近くにある韓国との交流をもっと実現したい。なにしろ、距離が近いのだ。日本チームが福岡県で合宿して釜山か蔚山あたりで試合をするとか、韓国チームが釜山で合宿して、福岡か北九州で試合をするようにすれば、入国してすぐに試合をして、そのまま帰国すれば、現地に泊まらないでもすむ。

文:後藤健生

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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