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ラウンド16における横浜FMの先発メンバーはシドニーFC戦から11人全員が変わってフレッシュな状態だった。一方、水原三星はFC東京との最終戦までグループステージ突破が決まらなかったのでフルメンバーで戦わざるを得ず、ラウンド16の横浜FM戦でもグループ最終戦とほぼ同じメンバーで戦うことになった。
戦力的にも、状況的にも、横浜FMが圧倒的に有利かと思われた。
実際、試合が始まってみると開始3分に左サイドの高野遼のクロスに仲川輝人が合わせるビッグチャンスがあり、20分には喜田拓哉からのスルーパスを仲川がワンタッチで折り返し、詰めていたエリキが決めて横浜FMは早くも先制に成功する。
前半はその後も2度決定的なチャンスがあってどちらも決めきれなかったが、試合内容としては横浜FMが圧倒していた。
だが、前半のうちに1ゴールしか決められなかったことのツケは大きかった。
立ち上がりの最初の仲川のチャンスは、クロスのボールをエリキが触ってコースとスピードが変わったので仲川としても合わせるのが難しかっただろうし、マルコス・ジュニオールがフリーになった場面でも、仲川からのクロスボールがエリキと相手GKの間を抜けてきたので合わせられなかったのだろう。しかし、やはり決定機が4度もあって1ゴールしか決められなかったのは痛恨事だった。
そして、後半に入ると、横浜FMの選手たちの足が止まり始めた。その結果、中盤でセカンドボールが拾えなくなり、自陣ゴール前に押し込まれてしまう。2失点目などは、金民友(キム・ミヌ)が横浜FMのDF数人の中を簡単なワンツーで抜け出してしまった。
中2日で戦っている水原三星を相手に、しっかりターンオーバーを使ったはずの横浜FMの選手が先に動けなくなってしまったのだ。立ち尽くす横浜FMの選手たちの姿は実にショッキングな映像だった。
横浜FMの選手たちの足は、なぜ止まってしまったのだろうか?
説明は、横浜FMのプレースタイルに求めるしかないだろう。
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