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サッカー フットサル コラム 2020年9月14日

ロングシュートの思い出。現代サッカーでは、もっと狙っていいのではないか?

後藤健生コラム by 後藤 健生
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また、2007年に韓国で開かれたU−17ワールドカップのフランス戦で柿谷曜一朗が決めたロングシュートもあった。これは、年代別とはいえワールドカップという大舞台であり、しかもフランスという強豪相手の得点だったので(残念ながら逆転負けを期したものの)ひときわ強い印象を残した。

しかし、僕のような世代にとって、「ロングシュート」と言えば、何といってもアーリー・ハーン(オランダ)のシュートであろう。1974年の西ドイツ・ワールドカップで準優勝したオランダ代表だったが、1978年大会にはエースのヨハン・クライフが出場を拒否。しかし、2次リーグに勝ち上がったオランダはオーストリアに大勝した後、西ドイツと引き分け、イタリアを破って2大会連続の決勝進出を決めた(決勝戦では、またも開催国と対戦して敗れて2大会連続準優勝)。その西ドイツ戦とイタリア戦でアーリー・ハーンがハーフライン付近からロングシュートを決めたのだ。

このロングシュートは、他のシュートとはまったく違っていた。というのは、高く上がってGKの頭上を越してから決まったのではなく、まさに地を這うような軌道で相手ゴールに突き刺さっていくシュートだったからだ。つまり、武蔵野シティの後藤や小笠原、柿谷のシュートが弾道ミサイルだとしたら、アーリー・ハーンのシュートは海面すれすれを飛んでくる巡航ミサイルのようなシュートだった。

しかも、イタリア戦のシュートの時、僕はハーンのちょうど真後ろから見ていたのでシュートが名GKディノ・ゾフの守るゴールに突き刺さっていく弾道は今でもこの目に焼き付いている。

そういえば、それよりはるかに昔、日本でもこういう巡航ミサイル型のロングシュートを見た記憶がある。

時は1966年、日本サッカーリーグ(JSL)が始まったばかりのころ。東京の旧・国立競技場でのナイトゲーム、三菱重工対八幡製鉄の試合だった。三菱のFW継谷(つぎたに)昌三がハーフライン付近から放ったシュートはまっすぐ八幡のゴールに向かって飛び、クロスバーに当たったボールが八幡のGK浜崎昌弘の背中に当たってゴールに飛び込んだのだ(継谷も浜崎も日本代表にも選ばれたことがある選手だ)。

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