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サッカー フットサル コラム 2020年9月14日

ロングシュートの思い出。現代サッカーでは、もっと狙っていいのではないか?

後藤健生コラム by 後藤 健生
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そして、この継谷のシュートは弾道ミサイルではなく、巡航ミサイル的な直線的なボールだったのだ。

最近はGKがペナルティーエリアから出てフィールドプレーヤーのような働きをすることも珍しくなくなっているが、1960年代のGKはゴールを離れることはなかった。ディノ・ゾフだって、GKがそんな仕事をしようなどとは思ってもみなかったろう。それでも、ロングシュートは入ったのだ(昔のロングシュートが弾道ミサイルではなく巡航ミサイル型なのも、そういう理由なのだろうか?)。

それを考えれば、今のサッカーではGKがゴール前を離れている時間がはるかに長いのだから、もっとロングシュートを狙う場面があってもいいような気がする。

第一、1960年代や1970年代といえばボールは天然皮革の今より重くて蹴りにくいボールだったし、シューズだって今の軽量のシューズとはだいぶ違っていた。そうした用具の進歩を考えても、当時に比べればロングシュートははるかに蹴りやすくなっているのではないだろうか。

今では、GKがボックス外に出てプレーするのは当たり前のことだ。ヴィッセル神戸の飯倉大樹や横浜F・マリノスの朴一圭(パク・イルギュ)は前に出てパスの組み立てにも参加する。それなら、ロングシュートが決まる確率は高いはずだし、少なくともロングシュートを狙うことによってGKが前に出にくくなれば、神戸や横浜FMの攻撃パターンの一つを消すことだってできる。

もっと、ロングシュートは狙っていいのではないか。まあ、そんな得点ばかりになってしまっても困るのだが……。

文:後藤健生

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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