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サッカー フットサル コラム 2020年1月6日

サガン鳥栖の下部組織の成功を見て考える……。全国のJリーグクラブ、街クラブが発掘するタレント

後藤健生コラム by 後藤 健生
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つまり、サッカー選手の原石はJクラブや街クラブで発掘されるのだ。

その後、「第2種」つまりU−18年代に進むときに選手たちは様々な理由でJクラブの下部組織に進む選手と高体連のチーム進む選手に分かれ、さらに「第2種」を卒業すると、今度はJクラブでプロ契約を結ぶ選手と大学に進む選手に分かれていく。

こうした複線の育成ルートがあるのは日本のサッカー界の特徴だ。選手の成長曲線は様々で、晩成型の選手もいるわけで、そうした意味で「複線型」の日本式育成は優れた方式だと思うが、いずれにしても「第3種」つまりU−15年代ではJクラブや街クラブの存在が非常に大切なものということになる。

そして、佐賀県という、昔だったら「サッカー後進県」と呼ばれたであろう地域から、サガン鳥栖の下部組織を通じて次々とタレントが発掘されるようになってきたのだ。

今では、全国のほとんどの都道府県にJクラブが存在し、それぞれに下部組織が存在し、それぞれに地域でタレントの発掘と原石磨きが行われている。

Jリーグ発足以来、「Jリーグのクラブ数は多すぎるのではないか」という議論も何度かあったが、タレントの発掘・育成ということを考えれば、やはりJリーグクラブは全国のすべての都道府県に存在してほしいのである。

サガン鳥栖の少年たちのプレーを見ながら、そんなことを考えた。

文:後藤健生

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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