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サッカー フットサル コラム 2020年1月6日

サガン鳥栖の下部組織の成功を見て考える……。全国のJリーグクラブ、街クラブが発掘するタレント

後藤健生コラム by 後藤 健生
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高円宮杯全日本U−15選手権大会の決勝戦が12月28日に行われ、ガンバ大阪ジュニアユースがサガン鳥栖U−15を2対0で破って7年ぶり3度目の優勝を決めた。15歳以下の「第3種」の日本一を決める大会である。

試合は開始早々の4分に動いた。G大阪のMF桒原陸人がハーフウェーライン付近から縦に入れたボールを追ったFWの鈴木大翔が相手DFと競り合いながら抜け出し、飛び出してくる鳥栖のGK音成啓太の頭上を抜くループシュートを決めたのだ。

しかし、その後は鳥栖がボールを保持しながら反撃に移った。

鳥栖はアンカーの位置に入った福井太智を中心に、攻撃的MFの北野真平、楢原慶輝が組み立てて両サイドから丹念に攻め、15分過ぎには立て続けにチャンスを作ったものの、クロスの精度がわずかに足りず、得点には至らない。

すると20分、G大阪は右から左に大きくサイドチェンジして、最後は名願斗哉のクロスを受けたFWの南野遥海がミドルシュートを突き刺して2点差とする。そして、その後も鳥栖の反撃を跳ね返し、時折鋭いカウンターからチャンスを作り続けたG大阪が両ストライカーが決めた2点を守り切って逃げ切った。

鳥栖は、MF3人の組み立てがうまく、ポゼッションでは大きく上回り、バランスも良いチームだったのだが、中盤で簡単にボールを失う場面が多く、そこからピンチを招いていた。逆に言えば、G大阪が相手の弱点を利用し、うまくボールを奪ってからのショートカウンターで効果的な攻撃を見せた。つまり、G大阪のゲームプランが上回った試合だった。

もっとも、後半には鳥栖のシュートがクロスバーやポストに嫌われる場面があったので、鳥栖としては不運も付きまとった試合だった。

サガン鳥栖U−15は、今年の8月に行われた日本クラブユース選手権(U−15)でも優勝しており、2017年度に続く「二度目の二冠達成」を狙っていたのだが、惜しくも今回の大会は準優勝に終わった。だが、鳥栖が今年度のこの年代の最強クラブだったことは間違いない。

ちなみに、2017年度に二冠を達成した年代は、2019年度には日本クラブユース選手権(U−18)で優勝しており、鳥栖は現在のユース年代の最強クラブの一つと言っていいだろう。

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