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【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。
昨日、日本のエース新城幸也選手の「第76回 ブエルタ・ア・エスパーニャ」への出場が正式に発表されました。
新城選手自身15回目のグランツール挑戦となります。
今回は「新城選手グランツール15回出場の軌跡」を改めてまとめてみました。
◯2003年(18歳)フランスのクラブチームで自転車をはじめる
◯2006年(21歳)コンチネンタルチーム入り
※ツール・ドゥ・リムザン総合3位
◯2009年(24歳/ネオプロ)ブイグテレコム
ツール・ド・フランス総合129位(ステージ5位)
※ダンケルク4日間総合9位
◯2010年(25歳)ブイグテレコム
ジロ・デ・イタリア総合93位(ステージ3位)
ツール・ド・フランス総合112位(ステージ6位)
※世界選手権9位/パリ〜トゥール5位
◯2011年(26歳)ユーロップカー
グランツール出場なし
※アジア選手権優勝
◯2012年(27歳)ユーロップカー
ツール・ド・フランス総合84位
※ツール・ドゥ・リムザン総合優勝
◯2013年(28歳)ユーロップカー
ツール・ド・フランス総合99位(ステージ12位)
※ベルギーツアー総合12位
◯2014年(29歳)ユーロップカー
ジロ・デ・イタリア総合127位
ツール・ド・フランス総合65位
※アムステルゴールドレース10位
◯2015年(30歳)ユーロップカー
ブエルタ・ア・エスパーニャ総合65位
※パリ〜カマンベール5位
◯2016年(31歳)ランプレ
ツール・ド・フランス総合116位
ブエルタ・ア・エスパーニャ総合106位(ステージ12位)
※2月に大腿骨骨折
◯2017年(32歳)バーレーン
ツール・ド・フランス総合109位
◯2018年(33歳)バーレーン
グランツール出場なし
※5月のツアー・オブ・ジャパンで落車負傷
◯2019年(34歳)バーレーン
ブエルタ・ア・エスパーニャ総合110位
◯2020年(35歳)バーレーン
ジロ・デ・イタリア総合89位(エースのビルバオが総合5位)
◯2021年(36歳)バーレーン
ジロ・デ・イタリア総合77位(チームメイトのカルーゾが総合2位&チーム総合優勝)
ブエルタ・ア・エスパーニャ出場(エースのランダが総合優勝を狙う)
出場した全てのグランツールでしっかりと仕事をこなした上で、12年間に亘りオール完走を果たしてきた実績はまさに驚異的といえます。
今回のブエルタでの新城選手の役割は「総合優勝候補(ランダ)がいるチームのアシスト」という内容になります。
地元スペインの期待を背負うランダをアシストする選手として、現地での新城選手への声援もきっと大きくなることでしょう。
我々としても精一杯応援したいと思います!