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このブログについて

プロフィール写真【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
主幹調査役
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在はツアー・オブ・ジャパン大会ディレクターとしてレース運営の仕事に就いている。

2020年02月09日

各種目の組み合わせと可能性

しゅ~くり~むら by 栗村 修
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先日、「シクロクロスのススメ」という記事をアップいたしました。

内容としては、日本国内の道路環境や各競技の特性などを考えると、まずはシクロクロスやトラックレース(小学生などはBMX)で若年層の選手発掘や育成を行い、その後、身体的特性や本人の意思に合わせて、どの競技のプロを選ぶのかを決められるシステムを構築していくのはどうか(もちろんプロにならなくても構わない)、ということを書いてみました。

改めて、世界の自転車競技の中で最も大きなマーケット(選手やスタッフだけでなく全てのステークホルダーを含めた総雇用者数が多い競技)を挙げてみると、やはり1位はロードレースになります(日本の競輪を含めると競輪が世界最大の自転車競技マーケットになると思います)。

そして「世界的に一番有名になれて一番お金を稼げる自転車選手になるには?」と聞かれれば、間違いなく「ツール・ド・フランスで勝つこと(もしくはツール・ド・フランスに於いて中心的なスター選手になること)」という回答になるでしょう。

要は、「自転車競技」というよりも「ツール・ド・フランスというスポーツ」で際立つ存在になることが、現状に於ける最も高いステイタスを得る選択肢になるのです。

一方、近年の一流プロロード選手たちのキャリアを見てみると、皆が皆、若い頃からロード一本でやってきているわけではないことがわかります。

ですので、最終到達地点は「ツール・ド・フランスというスポーツで際立った存在になる」で異論はないものの、そこへ向かう道筋をもう少し工夫する必要がある様に感じます。

と、そんなことを考えていた矢先に「ツアー・オブ・ジャパン いなべステージ」を開催している三重県いなべ市さんが、早速素晴らしい取り組みを実施してくださりました。

以下、「TOJステージマネージャーブログ」からの抜粋になります。


梅の香りのする梅林公園で、なんと三重県初となる「シクロクロス」のレースが開催されました!2月2日(日曜日)、岐阜県や愛知県を中心に参加者が増加している「東海シクロクロス」の第7戦がいなべ市梅林公園で行われ、6歳~63歳までの331人のライダーが園内を駆け抜けました!

101666_03.jpg

コースは、梅林公園ならではのアップダウンを存分すぎるほど利用し、50段以上の階段を自転車を担いで登る場所も設定!フィニッシュラインはTOJいなべステージと同じ場所に設定されることで、まるで国際レースを走っているかのような気分で参加者の皆さんに楽しんでもらいました。

101666_04.jpgこれまでいなべ市では、ロードレースに特化したイベントが多く、どこか緊張感のある雰囲気が会場に漂っていましたが、東海シクロクロスの会場ではたくさんの家族連れの和やか~な雰囲気と声援で、肩ひじ張らずに「サイクルスポーツをみんなで楽しむ」という雰囲気があったように思います。このシクロクロスの開催で、いなべ市の自転車事業がまた一歩違う形で前に進めたような気がします。こうした大会が多く開かれて、日本を代表して世界へと羽ばたく選手が生まれていくと良いですね!


三重県いなべ市に於いて、「参加型レースとしてのシクロクロスと、観戦型レースの国際ロードレース」という、現状に於けるベストな組み合わせが早速出来上がったわけです。

もちろん参加型のロードレースが全て不要になるとは考えていませんが、今後はより柔軟に、各種目の強みを生かした組み合わせと、その先にある可能性を追求していく必要があるのは間違いありません。

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