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一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、UCIは2月23日から3月1日まで中国南部で開催予定だったUCIプロシリーズの「ツアー・オブ・ハイナン（UCI-2.Pro）」の開催を中止すると発表しました。
2006年にスタートし、ずっと秋に開催されてきた「ツアー・オブ・ハイナン」ですが、今年からUCIプロシリーズに昇格して開催時期も心機一転春へと移動したものの、それが裏目にでる形となってしまいました...
ちなみに今年からスタートした「UCIプロシーズ」は全部で56レースとなっています。代表的なレースは以下の通りです。
2/19-23 Volta ao Algarve POR
3/1 Kuurne-Bruxelles-Kuurne BEL
4/8 Scheldeprijs BEL
4/15 De Brabantse Pijl BEL
4/20-24 Tour of the Alps ITA
5/5-10 4 Jours de Dunkerque FRA
10/1 Coppa Bernocchi ITA
10/3 Giro dell'Emilia ITA
10/06 Tre Valli Varesine ITA
10/7 Milano-Torino ITA
10/8 Gran Piemonte ITA
J SPORTSで放送予定のレースは以下の通りです。
2/19-23 Vuelta a Andalucia ESP
4/30-5/3 Tour de Yorkshire GBR
8/6 Arctic Race of Norway NOR
10/11 Paris-Tours FRA
また、アジアで開催される「UCIプロシリーズ 」は以下の様になっています。
2/7-14 Le Tour de Langkawi MAS
2/23-3/1 Tour of Hainan CHN
7/7-14 Tour of Qinghai Lake CHN
10/18 Japan Cup Cycle Road Race JPN
今回、上記の様にアジアに4つしかない新設の「UCIプロシリーズ 」の一つが開催中止となってしまったわけでして（しかも8日間開催の大きなレース）、改めて新型ウイルスの感染拡大というリスクの大きさを実感します...。
実は、私が大会ディレクターを務める「ツアー・オブ・ジャパン」も2003年にSARS（重症急性呼吸器症候群）の影響で大会が中止になったことがありました。
この時は中国での流行を受けて、厚生労働省が2003年4月3日にSARSを感染症法の「新感染症」に指定し、その後4月7日にWHO指針に専門家の意見を加えた独自の管理指針を通達したとされていました。そして、2003年7月5日にWHOがSARS封じ込めに成功したことを発表しています。
要するに例年5月中旬に開幕するTOJは上記プロセスのど真ん中にあったわけです。
現状、まだ1月末なので早めに収束すれば問題はないかと思いますが、一方で長引く様なことがあれば、TOJだけでなく、多くの国内ロードレースイベントが影響を受ける可能性もあります。
更に今年は夏に東京五輪も控えているので、今後の動向を注視していかなくてはなりません。