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このブログについて

プロフィール写真【栗村修】
一般財団法人日本自転車普及協会
1971年神奈川県生まれ
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。豊富な経験を生かしたユニークな解説で多くの人たちをロードレースの世界に引きずり込む。現在は国内最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」の組織委員会委員長としてレース運営の仕事に就いている。

2020年01月28日

新城選手が東京五輪代表選考ランキングトップに!

しゅ~くり~むら by 栗村 修
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2020年 UCI ワールドツアー開幕戦となる「サントス・ツアー・ダウンアンダー」は、最終日スタート時点で総合2位につけていたリッチー・ポート(オーストラリア/トレック・セガフレード)が最終ステージの「ウィランガヒル」で文字通り「飛ぶ様な走り」をみせてダリル・インピー(南アフリカ/ミッチェルトン・スコット)を逆転し、自身2度目となる個人総合優勝を飾りました。

◯2020サントス・ツアー・ダウンアンダー個人総合時間順位
1位 PORTE Richie/Trek - Segafredo 500P 20h37m08s
2位 ULISSI Diego /UAE-Team Emirates  400P +25s
3位 GESCHKE Simon/CCC Team 325P st
4位 DENNIS Rohan/Team INEOS 275P st
5位 VAN BAARLE Dylan/Team INEOS 225P st
6位 IMPEY Daryl/Mitchelton-Scott 175P +30s
7位 YATES Simon/Mitchelton-Scott 150P +37s
8位 BENNETT George/Team Jumbo-Visma 125P +46s
9位 HAMILTON Lucas/Mitchelton-Scott  100P +52s
10位 PERNSTEINER Hermann/Bahrain - McLaren 85P +54s
29位 ARASHIRO Yukiya/Bahrain - McLaren 20P +1m57s

また、日本のエース新城幸也選手は、大会を通じてスプリンターや総合系の選手のアシストをしっかり務めつつ、その上で自身の総合成績も上位に残し、仕事をこなしながら個人総合29位という素晴らしいリザルトで全日程を終えています。

「ツアー・ダウンアンダー」はUCIワールドツアーのレースなので、東京五輪代表選考ランキング上では係数6倍が乗じられるため、「UCIポイント20P×6倍=120P」が加算された結果、新城選手が東京五輪代表選考ランキングでも一躍トップに躍り出て参りました!

◯東京五輪男子ロードレース代表選考ランキング1月27日時点
1位 新城幸也/Bahrain - McLaren 311P
2位 増田成幸/Utsunomiya Blitzen 256.8P
3位 石上優大/NIPPO DELKO One Provence 161.5P
4位 中根英登/NIPPO DELKO One Provence 115P
5位 伊藤雅和/Aisan Racing Team 108P
6位 石橋学/Team Bridgestone Cycling 96P
7位 岡篤志/NIPPO DELKO One Provence 88P
8位 小林海/Giotti Victoria 70.5P
9位 別府史之/NIPPO DELKO One Provence 70P
10位 内間康平/Team UKYO 63P
※2020年5月31日時点の上位2名が代表に選出される

東京五輪代表選考ランキングポイントの集計期間は2019年1月1日〜2020年5月31日となっており、集計開始直後に怪我で長期戦線離脱を強いられた新城選手が、その怪我を乗り越え、実力通りのランキングトップに見事浮上してきました。

新城選手は「ランキングのことはあまり意識していない。いつも通りに走れれば自然とランキングも上がっていくだろう。」と常々語っていましたが、まさにその言葉通りの展開となってきています。

奇しくも現在ランキング上位につけている新城選手と増田選手の二人は、これまで何度も何度も大きな怪我を乗り越えてきたタフなベテランライダー。

改めて自転車ロードレース選手にとって「諦めない強靭な精神力」こそが非常に重要だということを教えられます。

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