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【ツール・ド・フランス開幕まであと9日】今大会は2日連続で登頂!名峰アルプ・デュエズで生まれた名勝負
サイクルロードレースレポート by 福光 俊介数々の名勝負を生んできた名峰アルプ・デュエズ
ツール・ド・フランス2026年大会における最大の勝負どころとなるのが、アルプスの名峰アルプ・デュエズ。それも、第19・第20ステージでの2日連続登坂。この2つのステージで、最高栄誉マイヨ・ジョーヌの獲得者が決定します。
そんなアルプ・デュエズではこれまでも数多くの名勝負・名場面が生まれてきました。
この山が初めてツールのコースに採用されたのは1952年。勝ったのは、イタリアの英雄ファウスト・コッピでした。その後しばらくはツールと縁のない時期を送りましたが、1980年代から1990年代にかけて多くコース採用され、ファンに知られていくこととなります。
そのきっかけとなったのが、1986年大会。チームメートであると同時にエースを争う立場にあったベルナール・イノーとグレッグ・レモンの“肩組みフィニッシュ”。この年、初めてレモンがツールを制したのですが、それまでエースの座を決して譲らなかったイノーがみずからの終わりを悟り、レモンにその座を明け渡した瞬間として長く語り継がれることとなります。
2013年大会では、このときに初制覇を果たすクリストファー・フルームがハンガーノックに。その前にチームカーのトラブルがあったことで、レースを通じて補給食を受け取れない状況に陥っていました。フルームの異変に気付いたリッチー・ポートが、フィニッシュ前6kmでチームカーから食料を受け取ってフルームへ。補給禁止区間でのアシスト行為によってフルームとチームにはペナルティが課せられたものの、健康上の問題は発生せず、そのまま大会の王者となったのでした。
直近のツール登場は2022年。このときはトーマス・ピドコックが鮮やかな走りでツール初勝利を飾りました。その後ろでは、個人総合争いが激化。タデイ・ポガチャルの再三のアタックをしのいだヨナス・ヴィンゲゴーはこの年、初のツール制覇を果たしています。
さあ、今年のアルプ・デュエズはどんなドラマを演出するのでしょうか。大会史に残る名勝負が生まれることを期待しましょう。
文:福光 俊介
福光 俊介
ふくみつしゅんすけ。サイクルライター、コラムニスト。幼少期に目にしたサイクルロードレースに魅せられ、2012年から執筆を開始。ロードのほか、シクロクロス、トラック、MTB、競輪など国内外のレースを幅広く取材する。ブログ「suke's cycling world」では、世界各国のレースやイベントを独自の視点で解説・分析を行う
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