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サイクルロードレース コラム 2026年6月24日

【ツール・ド・フランス開幕まであと10日】ポガチャルが挑む偉業。サイクル界最高の名誉「5勝クラブ」とは?

サイクルロードレースレポート by 福光 俊介
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現代の怪物ポガチャルはレジェンドの仲間入りなるか?

現行でツール・ド・フランスに出場できるのは、全23チーム・184選手。3週間・総距離3000km超の行程では、街から街へ、山から谷へ、ときに「車でさえも通れないのでは?」と思わせる過酷な道を走ることも。

全21ステージを走り抜いた者こそが勇者として称えられるなか、その頂点に君臨するただひとりの存在…マイヨ・ジョーヌ。個人総合優勝を決め、パリでツール覇者として戴冠した者は長きツールの歴史にその名が刻まれます。

一度だけでも超人的だというのに、五度もツール制覇している人物がなんと4人もいるのです! 1950年代後半から1960年代にかけて席巻したジャック・アンクティルを筆頭に、驚異的な勝率を誇ったエディ・メルクス、「ブルターニュのアナグマ」の異名をとったベルナール・イノー、そして1990年代前半を彩ったミゲル・インドゥライン。

彼らに共通したのは、山岳・タイムトライアル・平坦いずれのコースにも対応し、穴がなかったこと。勝負強さも兼ね備え、いかなる状況にも動じない姿はまさに王者の走りでした。

ツール制覇5回の選手たちを俗に「5勝クラブ」と呼び、彼らはツールのみならず自転車競技界全体でレジェンドとして称えられているのです。

そんな「5勝クラブ」に王手がかかっている選手が、いまのプロトンにひとり存在しています。そう、タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ・XRG)。すでにツールを4度制していて、今年勝てば偉大な4人と肩を並べることになります。

ポガチャルにとって27歳で臨む今年の大会を勝つようなことがあれば…5勝で終わることなくさらに優勝回数を積み重ねていく可能性さえも。「5勝クラブ」の仲間入りは、あくまで通過点でしかないかもしれません。

文:福光 俊介

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福光 俊介

ふくみつしゅんすけ。サイクルライター、コラムニスト。幼少期に目にしたサイクルロードレースに魅せられ、2012年から執筆を開始。ロードのほか、シクロクロス、トラック、MTB、競輪など国内外のレースを幅広く取材する。ブログ「suke's cycling world」では、世界各国のレースやイベントを独自の視点で解説・分析を行う

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