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サイクル ロードレース コラム 2024年3月26日

【Cycle*2024 ボルタ・ア・カタルーニャ:レビュー】タデイ・ポガチャル驚異の強さ! ステージ4勝と64年ぶりの大記録に「今が一番バイクとの時間を楽しめているかもしれない!」

サイクルロードレースレポート by 福光 俊介
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ボルタ・ア・カタルーニャ

総合2位のランダはポイント賞ジャージを繰り下げで着用していた(左から2番目)

「2月にポルトガルで走ったけど、気持ち的にはカタルーニャがシーズン初戦の感覚だったんだ。だから個人総合2位はうれしいし、大満足。ここまでの走りができると思っていなかったよ」(ミケル・ランダ)

次戦予定のイツリア・バスクカントリーでは、いよいよレムコ・エヴェネプールのシフトに加わる。「今年一番の大仕事」というレムコのツール制覇へ向け、連携を深める機会になる。

そして個人総合3位には、エガン・ベルナル(イネオス・グレナディアーズ)が入った。大事故から2年、復権のときが近づいてきた。今大会は前半こそ我慢のレースだったが、第6ステージでランダと競って2位。総合表彰台圏内までジャンプアップした。

1月下旬から数レース走り、3月にはパリ~ニースにも出場。今大会にあたっては特段、調整はしていなかったという。

「正直驚いている。表彰台のことを意識して臨んだつもりはなかったし、調子が上がっている実感もさほどなかったからね。それでも、ついにここまで来れたね。いつかは戻ってこれると思っていたんだけど、実現したらやっぱりうれしいよ。ポガチャルは強かったかって? そもそも今回はついていかなかった。今後のレースでついていけると良いね」(エガン・ベルナル)

5年前、鮮やかにツールを勝った男である。ポガチャルやヴィンゲゴーを本気で追随するようになったときこそ、ベルナルの完全復活を意味する。

ときに“クライマーズ・ツアー”化するボルタ・ア・カタルーニャだけど、今大会は3ステージでクライマー以外の選手が勝利。第1ステージのシュルツは集団の間隙を縫って飛び出しに成功。2日連続の本格山岳ステージを耐えたスプリンターたちによる第4ステージの優勝争いは、マライン・ファンデンベルフ(EFエデュケーション・イージーポスト)が制した。続く第5ステージも激戦となって、昨年のU23世界王者アクセル・ローランス(アルペシン・ドゥクーニンク)がUCIワールドツアー初勝利。ファンデンベルフやブライアン・コカール(コフィディス)、オールイス・アウラール(カハルラル・セグロスRGA)らに先着する、大きな1勝を挙げた。

春のクラシックシーズンが本格化し、各地から好レースのニュースが飛び込んでくる。ステージレース戦線は引き続きスペインが舞台で、4月1日から6日までの日程でイツリア・バスクカントリーが開催される。

文:福光 俊介

福光 俊介

ふくみつしゅんすけ。サイクルライター、コラムニスト。幼少期に目にしたサイクルロードレースに魅せられ、2012年から執筆を開始。ロードのほか、シクロクロス、トラック、MTB、競輪など国内外のレースを幅広く取材する。ブログ「suke's cycling world」では、世界各国のレースやイベントを独自の視点で解説・分析を行う

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