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サイクルNEWS by J SPORTS 編集部
リタイア
126 カラム・スコットソン(オーストラリア/チーム ジェイコ・アルウラー)
85 ロベ・ヘイス(ベルギー/アルペシン・ドゥクーニンク)
184 アラン・ジュソーム(フランス/トタルエネルジー)
211 オールイス・アウラール(ベネズエラ/カハルラル・セグロスRGA)
第14ステージコースマップ
9月9日(土)第14ステージ
ソヴテール・ド・ベアルヌ(フランス) > ララ・ベラグア
156.5 km(山岳)
フランスとスペインを股にかけて行われる、ピレネー2連戦の2日目。前日とは異なり、ほぼ無名の、しかし敬意を払うにふさわしい難峠たちが、プロトンの前にそびえ立つ。特にステージ中盤の2つの超級は、とんでもない激坂だ。
ブルゴスBH所属のフランス人、シリル・バルテの生まれ故郷である中世都市ソヴテールを走り出すと、約55kmは平坦な上り基調。逃げの形成にはしばらく時間がかかりそうだ。なによりこれが意味することは、ステージの後半100kmに、2つの超級を含む4つの山岳がぎゅうぎゅうに詰め込まれているということ。つまり100kmで累積獲得標高3700m!
この平地から、突如として超級ウルセールへと上り始める。ツールでは2回しか用いられたことがないマイナーな山ながら(ただ2020年大会で登場したため登坂経験のある選手は多い)、11.1kmの山道は、平均勾配8.8%・最大14%と凄まじくキツイ。直後には20kmの急降下も待っている。
下り終えたら大急ぎで超級ポール・ド・ラローへ=プエルト・デ・ラローへ。てっぺんで国境を越えるこの山もまた、2007年を最後にツールでは使用されていない。登坂距離は14.9km、平均勾配は8%。直前のウルセールが麓から山頂まで延々と一定の難勾配が続くのに対して、こちらのラローは、途中に3か所計4kmほど勾配が大きく緩む場所がある。それ以外の場所は9〜11%と恐ろしい数字が並ぶ。しかも中盤には11%ゾーンが3kmにもわたって続くのだ。もしも、ここで、脚が止まってしまったら……大きくタイムを失ってしまうかもしれない。フィニッシュまでは、いまだ50km以上も残っている。
大会の母国スペインに帰り着いた後は、3級ラサを経て、最後の1級プエルト・デ・ベラグアへ。ブエルタ初登場のこの山は、登坂距離9.5km・平均6.3%と、数字的にはそれほど恐ろしくはない。ただ、手強い超級を2つ乗り越えた後に、決してイージーな上りなどありえないのだ。
高低差図
ステージ詳細テキスト:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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