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【ブエルタ・ア・エスパーニャ2023 第11ステージ結果速報】ヘスス・エラダが区間通算3勝目&山岳賞ジャージも獲得、トーマスは総合タイム5分31秒稼ぐ
サイクルNEWS by J SPORTS 編集部平坦ステージ山頂フィニッシュを制したのヘスス・エラダ
去年は単語としての表記があり、今年はブエルタの新たな分類として存在が認められつつある「平坦ステージ山頂フィニッシュ」、ピュアスプリンターの出番がない平坦ステージ。レルマからビヌエサの山腹にあるネグラ湖まで163.5km、最後の6.5kmが平均勾6.8%の1級山岳ラグーナ・ネグラ。
パレードランでフアン・アユソ(UAEチームエミレーツ)とフェリックス・エンゲルハート(チーム ジェイコ・アルウラー)が落車したもののレースに戻っている。アクチュアルスタートのあと激しいアタック合戦が行われショーン・クイン(EFエデュケーション・イージーポスト)やジェイソン・オズボーン(アルペシン・ドゥクーニンク)の抜け出しは成功せず、時速47.7km/hで1時間レースが進んでも未だ逃げは形成されていない。
残り距離100kmで26人が集団から抜け出しギャップをつけることに成功、そのまま先頭グループとなりタイム差は徐々に開いていく。メンバーの中にはゲラント・トーマス、フィリッポ・ガンナ(ともにイネオス・グレナディアーズ)、グルパマ・エフデジ、AG2Rシトロエン、ブルゴスBHは3人ずつ、EFエデュケーション・イージーポスト、リドル・トレック、トタルエネルジーは2人ずつ、単騎参戦は9チーム。
逃げ切り勝利を狙う先頭グループは惜しみなく先頭交代を繰り返し、あっという間にタイム差は4分差へ、メイン集団はロベルト・ヘーシンク、ディラン・ファンバーレ(ともにユンボ・ヴィスマ)が追いかける、レース開始から2時間の平均時速は46.5km/hと高速のまま。中間スプリントポイントはジョエル・ニコラウ(カハルラル・セグロスRGA)が先頭通過。
残り距離15.7kmで先頭グループからユリウス・ヨハンセン(アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ)が、残り距離10.3kmではポール・ウルスラン(トタルエネルジー)が抜け出し独走を開始、1級ラグーナ・ネグラの上り口でのメイン集団とのタイム差は5分36秒。
ガンナの牽引が始まるとついていけない選手が続出し先頭グループは9人にまで縮小、残り距離1kmでヨナタン・カイセド(EFエデュケーション・イージーポスト)がアタック、ルディ・モラール(グルパマ・エフデジ)が追いかけ、ラスト300mでヘスス・エラダ(コフィディス)が加速、カイセドを捕え一気にフィニッシュまで駆け上がった、ブエルタ区間通算3勝目、山岳賞ジャージも獲得している。2位にはロマン・グレゴワール(グルパマ・エフデジ)、3位にアンドレアス・クロン(ロット・デスティニー)。
メイン集団はキアン・アイデブルックス(ボーラ・ハンスグローエ)が総合タイムを稼ぐため単独で抜け出したものの、最後は追いつかれマイヨ・ロホ着用のセップ・クス(ユンボ・ヴィスマ)と同じ5分50秒遅れでフィニッシュ。区間5位のトーマスは総合タイム5分31秒稼ぎ総合順位を21位から18位までジャンプアップしている。
「チャンスはいつ訪れるのかはわからない、トライしてトライして……ラスト300mまで温存してスプリントした、これ以上嬉しいことはない」エラダ勝利後インタビュー
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