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サイクル ロードレース コラム 2023年9月3日

【ブエルタ・ア・エスパーニャ2023 レースレポート:第8ステージ】総合系ライダーたちによる争いに勝ったプリモシュ・ログリッチが今大会1回目の“テレマーク” マイヨ・ロホはセップ・クスのもとへ

サイクルロードレースレポート by 福光 俊介
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エヴェネプールと競り合うログリッチ

エヴェネプールと競り合うログリッチ

“ミスター・ブエルタ”がいよいよ動き出した。5つのカテゴリー山岳を越え、総合系ライダー8人によるステージ優勝争いとなった第8ステージ。過去3回ブエルタ・ア・エスパーニャを制しているプリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ)は、チームの数的優位を生かしながら、この日はステージ優勝にフォーカス。前回王者レムコ・エヴェネプール(スーダル・クイックステップ)の先駆けにも動じず、フィニッシュ前での勝負を制した。

「すごいエキサイティングだったね。スプリント勝負に持ち込むのはギャンブルではあったけど、勝ち切ることができてうれしいよ。チームメートの働きに応えるために、今日は勝つ以外の選択肢はなかったからね」(プリモシュ・ログリッチ)

今大会3回目となる山岳ステージ。序盤から中盤にかけて2級と3級のカテゴリー山岳4つを立て続けに上ったのち、中間スプリントポイントを挟んで最後の“大物”に挑むコース設定。その“大物”というのが、ブエルタでは6回目の登場となる1級山岳ショレト・デ・カティ。登坂距離は3.9kmと短いが、平均勾配は11.4%。最大勾配22%を数える急斜面をクリアすると、最後の3.3kmは下りとわずかな上り基調。頂上フィニッシュではないものの、プロトンを崩すには十二分な難コースが用意された。

リアルスタートからハイペースでレースは進む。たびたび10人前後のパックが集団に対し数秒リードするが、なかなか集団の容認を得られない。そうこうしているうちに1つ目の2級山岳の頂上が見えてきて、ここはヘスス・エラダ(コフィディス)が一番に上り切っている。

直後の下りで20人が前に出たのをきっかけに、集団から次々と選手が飛び出した。先行を許された選手は30人に膨らみ、そこからはリーダーチームのグルパマ・エフデジがメイン集団のペーシングを図った。

先を急ぐ30人は利害が一致しないまま、誰かが飛び出しては数人が追いつく……という流れを繰り返した。フィニッシュまで110km以上を残したところでトーマス・デヘント(ロット・ディステニー)がひとり抜け出してみたり、ダミアーノ・カルーゾ(バーレーン・ヴィクトリアス)が再三ペースアップを試みたりと慌ただしい。彼らがスピードを上下させている間、メイン集団ではグルパマ・エフデジによるコントロールに、ユンボ・ヴィスマからロベルト・ヘーシンクが加わる。チームはクスが個人総合2位につけ、ログリッチとヨナス・ヴィンゲゴーのダブルリーダーも臨戦態勢を整えている。ヘーシンクの牽引から、彼らの本気度が伝わってくる。

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