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【ブエルタ・ア・エスパーニャ2023 レースレポート:第8ステージ】総合系ライダーたちによる争いに勝ったプリモシュ・ログリッチが今大会1回目の“テレマーク” マイヨ・ロホはセップ・クスのもとへ
サイクルロードレースレポート by 福光 俊介無料動画
【ハイライト】ブエルタ・ア・エスパーニャ 第8ステージ|Cycle*2023
この日4つ目の登坂である2級の上りを終えたところで、先頭は8人に絞られる。そこからさらにカルーゾが仕掛けて、アンドレアス・クロン(ロット・デスティニー)、ルイ・コスタ(アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ)、オイエル・ラスカノ(モビスター チーム)が追随。それまで一緒に逃げてきたメンバーに対して1分以上の差をつけて、レース終盤へと入っていく。
その頃、メイン集団ではユンボ・ヴィスマがディラン・ファンバーレを牽引役に送り出しており、追撃態勢の強化を図っていた。狙い通り、前を行く選手たちとのタイム差はみるみる縮まっていく。先頭からこぼれた選手たちを次々拾っていくと、残り10kmで先頭4人との差は50秒に。1級山岳ショレト・デ・カティを上り始める残り7.2kmで、その差を30秒とした。
こうなると、レースの流れがメイン集団にあるのは明白。逃げ切りのわずかな可能性に賭けてラスカノとコスタがアタックするも、ほどなく集団が追いついた。そこからはスーダル・クイックステップもペーシングに加わり、ステージ優勝と個人総合、2つの争いを視野に前進。これらの動きに耐え切れず、ゲラント・トーマス(イネオス・グレナディアーズ)が遅れ、マイヨ・ロホのレニー・マルティネス(グルパマ・エフデジ)もフィニッシュまで5kmを残して後退した。
残り5kmを切って、レムコみずから先頭に立った。これを見て、ユンボ・ヴィスマはクスがカウンターアタック。ログリッチとヴィンゲゴーはレムコをピッタリとマークし、プレッシャーをかけ続ける。レムコはこれに動じることなく、頂上を前にクスを引き戻すと、山岳ポイントをトップ通過。ログリッチ、ヴィンゲゴー、フアン・アユソ(UAEチームエミレーツ)、エンリク・マス(モビスター チーム)といった面々を引き連れ、最終盤へと突入した。
上りで遅れていた数人がダウンヒルの間に前線復帰し、8人のパックとなって最終局面へ。レムコの牽きは変わらず、その背後にログリッチとヴィンゲゴーがつける。そして最後の200m。先に仕掛けたのはレムコだったが、これに合わせたログリッチが緩い右コーナーの外側から一気に加速すると、そのまま先頭へ。今大会1つ目のステージ優勝は、総合系ライダー8人との競り合いを制してのものとなった。
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