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サイクル ロードレース コラム 2023年9月3日

【ブエルタ・ア・エスパーニャ2023 第8ステージ結果速報】ユンボ・ヴィスマがチームの強さを発揮、ログリッチは区間通算11勝目、クスがマイヨ・ロホ獲得

サイクルNEWS by J SPORTS 編集部
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第9ステージコースマップ

第9ステージコースマップ

9月3日(日)第9ステージ
カルタヘナ > カラバカ・デ・ラ・クルス
184.5 km(丘陵)

今大会は難関・丘陵・平坦ステージをすべてひっくるめて、計9回の山頂フィニッシュが組み込まれた。今回はその3度目にして、1回目の休息日前夜に待ち構えるのは、未知なる上り。あまりに異質な地形に、総合エースたちは足元をすくわれてしまわぬよう、心してかかるべし。

開幕時からずっと目を楽しませてくれた地中海も、ついに見納め。カルタヘナの港を後にすると、プロトンは一路内陸へ。道が険しさを増すのは、48km地点で、1級山岳を上り始めてから。全長12.1km・平均勾配5%の山道は、逃げの形成をうながし、非クライマーをふるいにかけるはずだ。ただ勝負の地はいまだ遠い。しばらくは小さなアップダウンを繰り返し、さらにステージも残り50kmを切ると、上り基調の道でじわじわと脚を消耗していく。

エルサレム、ローマ、サンチアゴ・デ・コンポステーラ、サント・トリビオ・デ・リエバナと並ぶ、カトリック界における「聖なる都市」、カラバカ・デ・ラ・クルスには残り9.5km地点で敬意を払う。過去何度かブエルタはこの地に脚を止めたし、2020年ムルシア一周では聖堂へと続く石畳の激坂で勝負を競ったが、この日のお楽しみはその先にある。

2024年にやってくる7年に1度の聖年を大々的に宣伝するために、自治体は山の細道を新たに整備し、そこにカラバカ・デ・ラ・クルスの名をつけた。つまり全長8km、平均勾配5.6%の最終2級峠だ!

数字に騙されるなかれ。とにかく緩急が激しい山道で、勾配はマイナスから20%まで小刻みに行ったり来たりを繰り返す。中でも山頂まで3km地点からは、1kmにわたって12%の難勾配が続く。最大20%ゾーンも紛れている。さらに一旦短い下りを挟んで、ラスト1km強も勾配9.5%。細かいリズムの変化に対応する能力と、とびきりの爆発力を有していなければ、聖なる山を攻略することはできない。

高低差図

高低差図

ステージ詳細テキスト:宮本あさか

J SPORTS編集部

J SPORTS 編集部

 

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