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サイクル ロードレース コラム 2023年7月12日

【ツール・ド・フランス2023 レースレポート:第10ステージ】走る意味を追い求めて・・・感情を研ぎ澄まし、ステージ優勝にフォーカスしたペリョ・ビルバオが亡き友に捧げる勝利「今日の勝利はジーノ・メーダーのものだよ!」

サイクルロードレースレポート by 福光 俊介
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ビルバオとツィマーマンが牽制する間にオコーナーが追いついたが、同時にツィマーマンがスプリントを開始。ピッタリとマークしていたビルバオは同時に加速すると、すぐにトップに立ってフィニッシュへまっしぐら。ツールでは初めてとなるステージ優勝の瞬間だ。

「今日の目標はステージ優勝だった。昨日(休息日)のライドでスタートからの40kmをチェックして集中力を高めていたんだ。チーム全体が積極的で、あるタイミングでは5人がアタックしていた。きっとうまくいくと思っていたけど、本当にその通りになったね」(ビルバオ)

プロ13年目の33歳。エウスカルテル・エウスカディ、カハルラル・セグロスRGA、アスタナ プロチームと渡り歩き、2020年に現チーム入り。以来、チームの主力としてグランツールやステージレースでエースとして走り、ジロ・デ・イタリアでは過去3度個人総合トップ10入りしている。ツールでも2021年に個人総合9位で終えている。

今大会も少しずつ個人総合順位を上げて、このステージ優勝と同時に5位に浮上した。ただ、いま見ているものはそこではない。

プロ13年目にしてツール区間初優勝ペリョ・ビルバオ

プロ13年目にしてツール区間初優勝ペリョ・ビルバオ

「確かに総合も大事だね。でも、今日のところはステージ優勝を優先した。この選択は絶対に間違っていないと思う。特に今回は勝たないといけなかったんだ。そう、ジーノ・メーダーのためにね」(ビルバオ)

6月のツール・ド・スイス第5ステージで落車し、翌日に息を引き取った、チームメートであり、友人でもあったメーダーを思いながらこのツールを走ってきた。チームは「#rideforGino」をテーマに今大会に臨んでおり、レース後のポディウムでビルバオはジャージに記されたそのフレーズに指をやった。メーダーが取り組んでいた慈善事業にとりわけ影響を受けていたのもビルバオで、この大会の開幕時には、各ステージで自身より後ろでフィニッシュした選手数に応じて1ユーロずつ寄付する考えも示している。メーダーに倣ったその取り組みで、森林伐採されたアフリカの荒野を買い取り、木を植えるプランを持つ。

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