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【ツール・ド・フランス2023 レースレポート:第10ステージ】走る意味を追い求めて・・・感情を研ぎ澄まし、ステージ優勝にフォーカスしたペリョ・ビルバオが亡き友に捧げる勝利「今日の勝利はジーノ・メーダーのものだよ!」
サイクルロードレースレポート by 福光 俊介この間、先頭グループでも次なる局面を迎えていた。クリスツ・ニーランズ(イスラエル・プレミアテック)が、この日最後のカテゴリー山岳である3級のシャペル・マルクスでアタック。先頭グループを崩し、独走態勢に持ち込んだ。
「独走にするなら上りの入口で仕掛けるべきだと自分に言い聞かせたんだ。作戦自体は悪くなかったと思う。いけると思ったんだけどね」(クリスツ・ニーランズ)
依然、ユンボ・ヴィスマがコントロールするメイン集団との差は3分台で変わらず、前を走る選手たちからステージ優勝者が出るのは濃厚に。先を急ぐニーランズを、ビルバオ、エステバン・チャベス(EFエデュケーション・イージーポスト)、ベン・オコーナー(アージェードゥーゼール・シトロエン チーム)、ゲオルク・ツィマーマン(アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ)、アントニオ・ペドレロ(モビスター チーム)がパックを組んで追いかける。一時は約30秒まで開いた差は、残り10kmを切って約15秒。
「追走グループは協調が保たれていて、彼に追いつけるだろうと感じていた。ニーランズのアタックは素晴らしかったけど、ひとりになってから逆風を受けすぎたんじゃないかな」(ビルバオ)
残り5kmで8秒差。そして、残り3kmでついに追走グループが追いついた。30秒後ろではジュリアン・アラフィリップ(スーダル・クイックステップ)らが追っているが、合流することはなさそうだ。ステージ優勝は、6人のうちの誰に。
まず仕掛けたのはオコーナー。残り1.7kmでのアタックはすぐにビルバオがチェック。残る4人も追いつくと、今度はツィマーマンがカウンターアタック。ここもビルバオが反応すると、他の4人との差が生まれる。最後の1kmを迎えて、ツィマーマンとビルバオのマッチアップの様相になった。
「最後の3kmは自分が一番だと確信していた。ツィマーマンのアタックはかなり強力だったけど、とにかく自分が持っているすべてのエネルギーを振り絞れば勝てると思っていたよ」(ビルバオ)
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