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【ツール・ド・フランス2023 レースレポート:第3ステージ】大会最初の平坦ステージはヤスペル・フィリプセンが快勝!「最高のリードアウトマン」マチュー・ファンデルプールの働きも最大限機能
サイクルロードレースレポート by 福光 俊介無料動画
【ハイライト】ツール・ド・フランス 第3ステージ|Cycle*2023
「入れ込みすぎないようにだけ注意していた。考えていた通り、力を使うことなく山岳ポイントが獲れたのは良かったね。当面の目標はピレネーの山々を走る数日間。そこでどれだけ山岳ポイントを稼げるかで、その先の方向性が決まるものと思っている」(ニールソン・パウレス)
もうひとり、スペシャルジャージ着用者が躍起になっていた。前日に劇的勝利を収めたヴィクトル・ラフェ(コフィディス)だ。赤白基調のチームジャージから、この日は身をグリーン一色に包んで現れた。ポイント賞のマイヨ・ヴェールである。65.7km地点に設置された中間スプリントポイントを前に集団から飛び出して、逃げ2人に続く3位通過。15点を獲得し、ステージ終了後にはジャージのキープを決めている。
「“アタックしてみたら?”と言ってくれたのはブライアン・コカールなんだ。集団の中でリラックスして走っていたんだけど、目が覚めたね(笑)。それほど力を費やすことなくポイントを獲得できたので満足しているよ。特別なジャージはみんなが注目してくれる。あんなに気分よく走れたのは初めてかもしれないね」(ヴィクトル・ラフェ)
しばし逃げ続けていた2人だけど、フィニッシュまで80kmほどとなったところで、この日のミッションを終えていたパウレスが集団へ戻る判断。ピションと健闘を称え合いながら、少しずつペースを落としていく。単独走になったピションは、のちのち集団に捕まることとなるが、文句なしのステージ敢闘賞。逃げた甲斐はあった。
「敢闘賞は2018年以来2回目。モストアグレッシブ? 今日は僕が一番ふさわしかったんじゃないかな?(笑) チームとしては昨日までが困難を極めていて、今日がリスタートの1日だった。僕の走りがそのきっかけになればうれしいよ」(ローラン・ピション)
残り37kmでピションを捕まえて、そこからのプロトンはスプリントに向けてギアを上げていく。残り25kmを切った頃からは各チームが隊列をなしてポジションを争う。多くのチームが代わる代わる先頭を奪いながら、フィニッシュまでの距離を減らしていった。
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