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サイクル ロードレース コラム 2023年5月28日

【ジロ・デ・イタリア2023 第20ステージ結果速報】山岳個人TTでプリモシュ・ログリッチが総合タイム26秒をひっくり返して逆転総合首位へ!

サイクルNEWS by J SPORTS 編集部
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ジロ・デ・イタリア

総合優勝を手繰り寄せる区間優勝、プリモシュ・ログリッチ

全てが決まる山頂フィニッシュの個人タイムトライアル、18.6kmの孤独な己との戦い。3つのブロックに分けて、間に50分の休憩時間(下山時間)を設けてレースは進行する。第1ブロックにはジョナサン・ミランのマリア・チクラミーノ保持に尽力した新城幸也選手(共にバーレーン・ヴィクトリアス)が出走し55分18秒でフィニッシュ、あとは最終日を走り切るとチーム総合順位の表彰台が待っている。過酷な天候が続いた大会の最後の争いの日を終えた選手たちが、沿道の歓声と喜びを分かち合いながらフィニッシュしていくシーンが見られた。

第2ブロックではマシュー・リッチテッロ(イスラエル・プレミアテック)が46分19秒のターゲットタイムを出しレースは第3ブロックへ。ジェイ・ヴァイン、ブランドン・マクナルティ(共にUAEチームエミレーツ)がトップタイムを更新しつつ、デレク・ジー(イスラエル・プレミアテック)が山岳ポイントのための好走を見せるも届かず、マリア・アッズーラ着用のティボー・ピノグルパマ・エフデジ)が45分22秒と暫定首位に立ち、自らの力でジャージを守り抜くことができた。ゴンドラで下山するピノを映したSNS投稿では涙を湛えており、万感の思いが胸を打つ。

総合4位につけるダミアーノ・カルーゾ(バーレーン・ヴィクトリアス)は45分18秒と最終的に区間4位の結果を、総合3位のジョアン・アルメイダ(UAEチームエミレーツ)は45分05秒の区間3位のタイムを残し、総合2位につけるプリモシュ・ログリッチユンボ・ヴィスマ)とマリア・ローザ着用のゲラント・トーマスイネオス・グレナディアーズ)の一騎打ち。

バイク交換エリアではトーマスは併せてヘルメットも交換する念の入れよう、一方ログリッチは第19ステージの交換したバイク同様にフロントシングルで上り区間へ。途中ログリッチにチェーン落ちのアクシデントがあったものの中間計測を全てトップタイムを更新しながら最終的に-42秒、44分23秒と驚異的なタイムでフィニッシュ。トーマスは45分03秒、区間2位だったが総合タイムは+14秒逆転されてしまった。ログリッチが総合首位となり、ローマでのフィナーレを迎えるとジロ初戴冠となる。

「自分でチェーンを戻して再スタートできたのでよかった、この大勢の観客の後押しの中を走れて勝利できて総合首位に立てたことはよかった、明日も気を抜かずに集中する」ログリッチ勝利後インタビュー

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