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(注)2021年東京五輪の男子出場枠130人、最大枠5人を有するのは6カ国。2022年世界選手権は男子出場枠205人、最大枠8人を有するのは10カ国。
●別府さんにとって、世界選手権はどんなレースでしょうか?
世界選手権に初めて出場したのは2000年。ジュニア時代で、フランスのプルエー開催でした。プロになってから、GPウエストフランスで同じ土地に何度も行きましたけど、「わ〜懐かしいな、こんなちっちゃい町だったんだ」と想い出に浸ったものです。ジュニアの頃は右も左も分からなくて、なにもかもが大きく感じて。しかもエリートのプロ選手が目の前で走っているのを実際に見て、「あぁクリストフ・モローだ!、あぁカサグランデだ!」って(笑)。憧れの気持ちも強かったですね。
ジュニアやアンダー23の頃は、僕にとっては、世界の走りを見て、世界とのレベルを比べる場でした。自分は果たして今どのくらいの位置にいるのか。もちろん世界チャンピオンを決める大きなレースではあるんです。でも若い選手たちにとっては、次のステップにつなげるためのレースでもあります。そこで成績を出して、プロになるための場であり、スカウトの場であり。そういう意識がすごく強かったです。ここで活躍することができれば、よりプロ選手に近づける。そんな僕の中での目安でした。
プロになってからの世界選手権は、国を代表して走る、応援してくれる人のために走る、という意識でした。普段のレースでは、チームから求められるもの、というものを主に置いて走るんです。もちろんレース中は皆さんの応援が良く聞こえますし、がんばろうという気持ちも強かった。でも、世界選手権というのは、直に応援してくれている人の気持ちに応えなきゃいけない、という思いでした。
それから世界選手権のいいところとして、ジュニアもアンダー23も、女子も、一緒に日本チームとして大会入りします。つまり夢を持ってプロ選手になりたい、世界で活躍したい……っていう若い選手たちに、夢を与えなきゃいけないぞ、という意地も強くありました。
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