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【Cycle*2022 ブエルタ・ア・エスパーニャ レースレポート:第15ステージ】2週目のラストを告げる最難関でテイメン・アレンスマンが歓喜!マイヨ・ロホ堅守のエヴェネプール「僕らにとっては良い1日だった」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか続けてユンボ・ヴィスマも、残り50km、突如として先頭で強力なテンポを刻み始めた。2チームの凄まじい攻勢が、最後から2番目の山岳で、メイン集団をまたたく間に小さく削っていく。
ユンボは攻撃の手を決して緩めなかった。それどころか最終峠への突入直前、「前待ち組」を大胆に2人いっぺんに呼び戻すと、5人隊列でさらに加速を畳み掛けた。テクニカルな下りを高速で飛ばし、超級オヤ・デ・ラ・モラの、勾配が20%にも至る登坂口へと勢い良く突っ込んだ!
エヴェネプール、オコーナー、ログリッチ
プロトンはまたたく間にバラバラになった。ユンボの最終アシスト、クリス・ハーパーの背後には、ただ総合首位エヴェネプールと総合2位ログリッチ、総合10位オコーナーだけが留まれた。それでも総合6位ミゲルアンヘル・ロペスと3位エンリク・マスはすぐに居場所を取り戻し、出遅れた総合4位カルロス・ロドリゲスは、総合9位テイオ・ゲイガンハートの尽力でなんとか追いついた。一方でUAEのトップ2、総合5位フアン・アユソと7位ジョアン・アルメイダは、後方へと吹き飛ばされた。
ところが残り19kmでハーパーが仕事を終えると、ログリッチは早くも1人になる。一方で再び脱落したロドリゲスのもとには、逃げから前区間覇者リチャル・カラパスが降りてきて、追走に力を貸したし、UAE2人組は途中で合流し、助け合いながら前を急いだ。ネルソン・オリヴェイラは、ほんのわずかながらもマスに並走した。なによりエヴェネプールの側に、残り15km、やはり逃げからルイス・フェルヴァーケが駆けつけた。その後5km以上にも渡って、残された力をエースに惜しみなく捧げた。
「僕はかなりうまくやれたと思うよ。ユンボはすごく良いレースをしたけど、僕のチームだって同じだ」(エヴェネプール)
フェルヴァーケが淡々と牽引する6人隊列から、真っ先に攻撃に転じたのはロペスだった。5年前に同じ山を制したコロンビア人は、残り11kmでアタックをかけた。しかも飛び出した先には、チームメートのダビ・デラクルスが待ち構えていた。ブエルタでは過去3度も総合7位に食い込んだ実力者が、チームエースを全力で引っ張り上げた。
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