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【Cycle*2022 ブエルタ・ア・エスパーニャ レースレポート:第15ステージ】2週目のラストを告げる最難関でテイメン・アレンスマンが歓喜!マイヨ・ロホ堅守のエヴェネプール「僕らにとっては良い1日だった」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか「ポイント集めに励んだ後、少し苦しんだ。ローソンに追いつくために、かなりのタイム差を埋めなきゃならなかったからね。最終峠は、上りの間中、ずっと自分に言い聞かせ続けた。『あと1km、あと1kmだけ後輪にしがみつけ……』って」(ヴァイン)
普段からピレネーの小国アンドラで練習しているせいか、「標高には慣れている」とは言うものの、プロ2年目のヴァインにとっては、やはり「いまだかつてたどり着いたことのない標高」への到達だった。後方から追いついてきた総合エースたちに必死にしがみつき、最終的には区間4位で1日を締めくくった。
無事に3つの山岳すべてでポイントを収集したヴァインは、この日だけで3+10+6=19ptを積み重ねた。トータルでは59pt、山岳賞2位との差は29pt。大会3週目だけでいまだ最高80ptの収集が可能だから、青玉ヴァインはきっと新たな逃げを打つに違いない。
ポイント賞首位マッズ・ピーダスンもまた、逃げの一員だった。開幕以降、ポイント収集可能な14日間のうち9日間で得点を積み重ねてきた驚異的な安定感に、しかも山頂フィニッシュ区間で2日連続3回目の逃げを打つ勇敢さで、この日も独走クラドックの背後できっちり中間ポイント2位通過を果たした。こうして大会1週目の(初日TTTを除く)8日間で147ptを、2週目の6日間では137ptをかき集めたピーダスンは、通算ポイントを284ptに伸ばした。2位との差はなんと173pt!
最大6分半のリードを奪った逃げ集団内では、もちろん、多くの選手がステージ優勝を欲していた。しばらく先行していたクラドックとヴァインに、残り27km、改めて強豪たちが前に集結した。総合優勝争いから早い段階で脱落した今ジロ総合覇者ジャイ・ヒンドレーに、3度のグランツール総合表彰台経験を誇るリゴベルト・ウラン、昨ブエルタ新人賞ジーノ・メーダー、すでに今大会両手を上げているリチャル・カラパスやマルク・ソレル、ルイス・メインチェス等々……。
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