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【Cycle*2022 ブエルタ・ア・エスパーニャ レースレポート:第8ステージ】エヴェネプールがライバルをねじ伏せてマイヨ・ロホ堅守!2度目の難関山岳を制したジェイ・ヴァイン「今日はひたすら楽しんだんだ」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさかラスト6kmを、ヴァインは単独で駆け上がった。現Eスポーツ世界チャンピオンにとって、孤独な努力は慣れたものだ。かつてはMTB選手でもあったから、最終盤の悪路もへっちゃらだった。山頂に近づくにつれて辺りが真っ白になり(一時映像も途切れた)、またしても素敵なフィニッシュ写真が手に入らない恐れもあったけれど……、幸いにも山の上ではきれいに霧が晴れた。
今ブエルタ2度の難関山頂フィニッシュは、こうして2度ともヴァインの手に落ちた。しかも第6ステージの初登場ピノ・ハコに続いて、やはり初登場コリャウ・ファンクアヤの、記念すべきブエルタ史上最初の勝者となった。
ソレルが43秒差の2位に食い込み、必死で追い上げたタラマエが同タイム3位。チームメートたちの奮闘むなしく、ピノは47秒の4位で終えた。
クイックステップのチームメイト7人に大切に保護され、制御され、牽引されてきたエヴェネプールは、最後は自らがエースとしてライバルたちを引き剥がした。やはり2日前と同じように、23歳のマイヨ・ロホは、一切駆け引きなどしなかった。ただペダルを踏む脚に力を込めただけ。ただ先頭を毅然として突き進んだだけ。
フィニッシュにたどり着く頃には、もはやマスとプリモシュ・ログリッチしか後輪に残っていなかった。山頂直前でマスがアタックを試みると、王者は力づくで抜き返し、ライバルをねじ伏せた。
マイヨ・ロホを守ったレムコ・エヴェネプール
「スタート前の目標はタイムを失わないこと。チャンスがあればタイムを稼ぐこと。2人の主要ライバル以外からは、つまりタイムを稼ぐことができた。パーフェクトな1日だった」(エヴェネプール)
ヴァインの1分20秒後にフィニッシュしたレムコ・マス・ログラの3人は、そのまま総合上位3位の座を占める。第7ステージでもレムコに同伴したマスが28秒差の総合2位に浮上し、2日前は苦しんだが、この日は「強いプリモシュ」に返り咲いたログリッチは、1分01秒差の総合3位につける。
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