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サイクル ロードレース コラム 2022年8月27日

【Cycle*2022 ブエルタ・ア・エスパーニャ レースレポート:第7ステージ】自身にとってもコフィディスにとっても3年ぶりのブエルタ区間優勝で男泣き!ヘスス・エラダ「とてつもなく大きな意味を持つ勝利だし、本当に嬉しい」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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これに慌てたのが、上りで最終盤までしがみつき、下りで必死に遅れを取り戻したスプリンターたちだ。マクレーはアルケア・サムシックの仲間たちを前線に配置し、グローブスのためにバイクエクスチェンジは再び力を尽くした。

残り25kmで、差がようやく2分を切ると、ついにベネットのためにボーラ・ハンスグローエも作業に乗り出した。すると、しばらく姿を消していたトレックも、残り20kmから作業を再開した。集団スプリントフィニッシュを信じて、4つのチームが持てる力を結集した。……逃げにライトを送り込んだバーレーン・ヴィクトリアスが、2列目に陣取り、先頭交代の邪魔をしていたけれど。

10km=1分。自転車界に伝わる古くからの定説に従えば、逃げとの1分差を縮めるのに10km要する。そしてこの日、逃げが残り10kmのアーチをくぐり抜けた時点で、メイン集団の差はまさしく1分だった。

エラダ、バティステッラ、ヤンセンス、スウェニー、ライトの5人は、決して協力体制を崩すことなく、黙々と前進を続けた。一方のスプリンターチームは、入れ代わり立ち代わり、必死にスピードアップを試みた。残り5kmを切っても、いまだに差は50秒。イネオスも改めて力を貸した。しかしタイム差は思うようには縮まなかった。残り3kmで43秒。

「ラスト3kmのタイム差で、逃げ切りが明らかになった。あとは最終1kmまで、じっと我慢強く過ごした。他の選手の後輪に入って」(H・エラダ)

ぎりぎりまで先頭後退を続けた5人は、残り1.5kmで、ようやく勝負へ向けた駆け引きに切り替えた。

いまだプロ生活で1つも勝ったことのないスウェニーが、用心深く先頭を取り、33歳で未勝のヤンセンスは軽い早がけも見せた。プロ入り前年にツール登竜門とU23版ジロでそれぞれ区間勝利を手にしたライトもまた、初めてのプロ勝利を目指して、恐れず先頭を奪い返した。23歳の若者は、そのまま最前列を誰にも譲らず、勇んで最終ストレートに飛び込んだ。さらには残り250m、向かい風にも関わらず、真っ先にスプリントへと打って出た!

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