人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

サイクル ロードレース コラム 2022年8月27日

【Cycle*2022 ブエルタ・ア・エスパーニャ レースレポート:第7ステージ】自身にとってもコフィディスにとっても3年ぶりのブエルタ区間優勝で男泣き!ヘスス・エラダ「とてつもなく大きな意味を持つ勝利だし、本当に嬉しい」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
  • Line

真っ先にベルギーチャンピオンのティム・メルリールが脱落した。パスカル・アッカーマンもたまらず遅れ始めた。山頂まで5kmに迫った時点で、グローブスが喘ぎ始めたのは、間違いなくトレックの不利に働いた。バイクエクスチェンジは一時的に先頭から姿を消し、サポートのために集団最後尾へと集結した。

それでもトレックの懸命な作業は続いた。スタート直後に逃げ潰しに走ったエウスカルテル・エウスカディが、協力を始めたおかげで、ダニエル・マクレーもじわじわと後退を始めた。上り最終盤ではイネオス・グレナディアーズも力を貸した。おかげで、おそらくピーダスンが最も蹴落としたかったサム・ベネットも、とうとう山頂1km前後で後方へと沈んでいった!

たしかに邪魔者は数人蹴散らした。しかし、これほどの尽力にも関わらず、残り64kmの山頂で、逃げとメイン集団との差はいまだ2分45秒も残っていた。長い上りでスピードを上げたのは、なにもメイン集団だけではなかったからだ。代償としてゴールドスタインが耐えきれずに脱落し、逃げは5人に数を減らした。

しかも山頂からの残る64kmは、もはや下りと平地しかない。おかげで一旦は遅れたスプリンターたちも、メインプロトンに次々と帰ってきた。残り50kmでベネットさえ集団に追いついた!

つまりスタート直後からさんざん働き、アシストを疲弊させてきたというのに、オランダの平地2ステージを楽々と制したマイヨ・ベルデはあいかわらず集団内に居座っている……。もはやトレック・セガフレードに仕事を続ける理由はなくなった。残り42km。ピーダスン親衛隊は作業から撤収した。逃げとのタイム差は2分半だった。

マイヨ・ロホのレムコ・エヴェネプール

マイヨ・ロホのレムコ・エヴェネプール

突如として最前列に押し出されたクイックステップ・アルファヴィニルに、もちろん急ぐ理由はなかった。いつもならば俊足スプリンターを擁し、平地ステージで威力を発揮するウルフパックだが、今ステージの使命は、ひたすらマイヨ・ロホのエヴェネプールを安全にフィニッシュまで送り届けること。前を行く5人を無理に捕まえる必要はなかったしーー2日前は総合2秒差につけていたライトも、前日の難関山頂フィニッシュで21分57秒差に後退し、つまりレムコを脅かす存在ではなかったーー、翌日からの難関山岳2連戦に向けて、できるだけ体力も使いたくなかった。自ずとメインプロトンは、ほんの一瞬ながら、減速する。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
サイクル ロードレースを応援しよう!

サイクル ロードレースの放送・配信ページへ