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【Cycle*2022 ブエルタ・ア・エスパーニャ レースレポート:第7ステージ】自身にとってもコフィディスにとっても3年ぶりのブエルタ区間優勝で男泣き!ヘスス・エラダ「とてつもなく大きな意味を持つ勝利だし、本当に嬉しい」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか「後方から仕掛けるべきだ、と良く言われるけど、言うは易く行うは難し。あまりにも勝ちたい気持ちが強かった。フィニッシュラインが見えてきた段階で、『僕がスプリント最強だ。ただあそこに向かって走るだけだ』って考えて、少し早めに仕掛けちゃったんだ」(ライト)
5人の中で最も競技経験も勝利経験(今回含めて通算18勝)も豊富なエラダは、前から4番目の位置で、静かに潜んでいた。前方でスプリントの火蓋が切られると、道が微妙に下りに転じたのを利用して、するりとライトの後輪へと滑り込んだ。そして残り75mまで粘ってから、ようやく風の中へと躍り出た。ライトを追い越したのはライン手前ぎりぎり25m。しかも最後尾から勢い良くバティステッラも追い上げてきていたけれど……ハンドルを投げた。
3年ぶりのブエルタ区間優勝に輝いたエラダ
「誰もが疲れていることは分かっていた。でも脚の調子の良さも感じていた。だから自分のスプリント力を信じて、フィニッシュラインまで戦い抜いた。とてつもなく大きな意味を持つ勝利だし、本当に嬉しい」(H・エラダ)
勝利を確信し、拳を幾度も振り上げた。さらには地面に座り込むと、エラダは泣き崩れた。チームのエースナンバーを背負う責任は重かった。何度もトライしてきたが、この日まで一度も逃げに乗れなかったし、前日は落車さえした。しかし4年前はマイヨ・ロホを2日間身にまとった「元モビスターのアシスト」は、自身にとってもコフィディスにとっても3年ぶりのブエルタ区間優勝を、見事に引き寄せた。
2日前に続きライトは区間3位に泣いた。29秒遅れでフィニッシュラインに駆け込んできたメイン集団内では、ベネットが6位を軽々とさらい、最速の脚を改めて証明した。マイヨ・ベルデ用ポイントも15pt積み重ね、ポイント賞首位も堅守。ピーダスンに関しては……まさに骨折り損のくたびれ儲けとはこのことか。区間9位に甘んじ、緑ジャージランキングも2位定位置のままだった。
総合勢は何事もなくステージを走り終えた。総合順位に主だった変動はなく、ポイント賞以外の賞ジャージも持ち主は変わらなかった。
「良い1日だった。天気も良かったし、楽しんだ。逃げが出来上がってからは、ただフィニッシュへ向かうだけでよかった。パーフェクトなシナリオだったよ。現時点で僕は悪くないタイム差を有しているから、今週末もこのリードを守りきりたい。もちろん簡単ではないだろう。だってこの先には、2日連続の山岳ステージが待っているのだから」(エヴェネプール)
文:宮本あさか
宮本 あさか
みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。
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