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【Cycle*2022 ブエルタ・ア・エスパーニャ レースレポート:第1ステージ】3年ぶり採用のチームTTはユンボ・ヴィスマ快勝! マイヨロホは失意乗り越えたベテランのヘーシンクへ「感動で体の震えが止まらないよ」
サイクルロードレースレポート by 福光 俊介続いてコースへと出たクイックステップ・アルファヴィニルも、イネオス・グレナディアーズに負けていない。こちらも中間計測をほぼ同タイムで通過すると、後半にかけてさらにペースアップ。注目の若武者、レムコ・エヴェネプールはそれまで力を余していたようで、残り1kmで猛然とスピードアップ。ジュリアン・アラフィリップらチームメートを置き去りにしてしまうかのような加速でフィニッシュへ急いだ。タイムはイネオス・グレナディアーズから1秒差。わずかにトップには届かずも、十分に存在感は見せつけた。
そして、出場23チームで最後に姿を現したのがユンボ・ヴィスマ。チームの地元だけあってひときわ大きな声援を受けながらの走りは、中間計測からトップタイムを14秒更新。8選手だれひとり脱落することなくコース後半も突き進むと、フィニッシュでは24分40秒を記録。イネオス・グレナディアーズのタイムを13秒上回って、文句なしのステージ優勝だ。
こうなってくると、誰にマイヨ・ロホが渡るのかが焦点に、この日のユンボ・ヴィスマで一番にフィニッシュしたのは、今メンバー最年長36歳のヘーシンク。これまで数多くの経験・実績を積み重ねてきたベテランが、第2ステージからレースリーダーを務めることに決まった。
「誰が最初にフィニッシュラインを通過するかは特に決めていなかったよ。本当にタフなチームタイムトライアルだったけど、マイヨ・ロホが手に入るなんて最高のご褒美だね。これまで長く走ってきているけど、その中でも最高の瞬間だと思う。このチームにいたからこそ成し得たものだし、ユンボ・ヴィスマの強さを証明できたんじゃないかな。このチームは本当に強いんだ!」(ヘーシンク)
シーズン当初はツール・ド・フランスで山岳アシストを務める予定になっていた。しかし、チーム事情の変化や、自身が前哨戦のツール・ド・スイスで体調を崩したこともあり、ツールで大躍進を遂げたチームの一員になることはかなわなかった。
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