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【ジロ・デ・イタリア2022 第16ステージ結果速報】ヤン・ヒルトが難関山岳ステージを逃げ切り独走勝利、カラパスが総合首位をキープ
サイクルNEWS by J SPORTS 編集部目標だったジロ区間優勝を果たしたヤン・ヒルト
今大会最高5250mの獲得標高を誇る山岳ステージは舞台をスイス国境近くに移す、サローからアプリカまで202km、3つの巨大山岳が立ちはだかる。ゼロkmスタート地点では今年の3月のレース直後に心肺停止に陥ったソンニ・コルブレッリが元気な姿を見せた。
スタートが切られるとマチュー・ファンデルプール(アルペシン・フェニックス)の鋭い加速でプロトンは縦長に伸びパスカル・エーンコーン(ユンボ・ヴィスマ)、トーマス・デヘント(ロット・スーダル)、マーク・カヴェンディッシュ(クイックステップ・アルファヴィニル)ら6人のグループがタイムギャップをつけることに成功。
1級ゴレット・ディ・カディーノに入るとカヴェンディッシュが離れた5人の先頭グループに追走が合流し22人のグループへ。ジュリオ・チッコーネ(トレック・セガフレード)、クーン・ボウマン(ユンボ・ヴィスマ)の順で山頂を通過、メイン集団は2分後方。20kmのダウンヒルでマッティア・バイス(ドローンホッパー・アンドローニジョカトリ)が落車、ウィルコ・ケルデルマン(ボーラ・ハンスグローエ)がメカトラで遅れるも先頭グループに追いついている。
補給ポイントで抜け出した8人の先頭グループでボウマンが中間スプリントポイントを先頭通過、アスタナカザクスタン チームがペースアップをはかるメイン集団に対し5分のタイムギャップを持って1級モルティローロへ、沿道に大勢の観客が詰めかけた名峰をボウマンが先頭通過。ダウンヒルで総合タイム1分1秒で5位につけるドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)が落車し、この日4分11秒遅れでフィニッシュ、総合タイム+3分48秒で6位へと順位を落としている。
タイムボーナスポイントが設置された無印峠の上りでレナード・ケムナ(ボーラ・ハンスグローエ)がアタック。ケムナが先頭通過しダウンヒルで抜け出し単独先頭へ、追走に1分弱のタイム差をつけて最終峠ヴァルヴィーコ・ディ・サンタ・クリスティーナへ。テイメン・アレンスマン(チームDSM)とヤン・ヒルト(アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)が追い、ラスト8.6kmでケムナを追い抜き、アレンスマンを突き放したヒルトは山頂を先頭通過、濡れた路面の下りもうまくこなし、7.8km独走でグランツール初区間優勝を飾った。
リチャル・カラパス(イネオス・グレナディアーズ)は直接のライバルを振り落とすために何度か攻撃を仕掛けるもジャイ・ヒンドレー(ボーラ・ハンスグローエ)とミケル・ランダ(バーレーン・ヴィクトリアス)は貼り付いたまま。アレハンドロ・バルデルデ(モビスター チーム)を含めた4人で集団スプリント勝負、ヒンドレーが区間3位で4秒のタイムボーナスを獲得、カラパスとの総合タイム差を+7秒から+3秒に近づけている。
「今日はとにかく逃げに乗りたかった、変速トラブルや脚が攣ったりもしたけど、勝ちたい気持ちを勝利に結びつけることができた、ずっと願い続けたステージ優勝できて嬉しい」ヒルト、勝利後インタビュー
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