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シーズン最後のレースでクリストフ・ラポルトがシーズン最初の歓喜をつかみ取る!【Cycle*2024 パリ〜トゥール:レビュー】
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【速報 ブエルタ・ア・エスパーニャ2024】最後の山頂フィニッシュはエディ・ダンバー、今大会2勝目/第20ステージ
サイクルNEWS by J SPORTS 編集部エディ・ダンバーが嬉しい区間優勝、今大会2勝目
今大会最後のラインレースはビリャルカヨからピコン・ブランコまで172kmの山岳フィニッシュステージ。総合勢の直接対決もこの日が最後、個人タイムトライアルを得意としていない選手はこの日に動かなければならない。オフィシャルスタートのあと、一呼吸を置いて飛び出したのはカスパー・アスグリーン(ティーレックス・クイックステップ)とエンゾ・レインセ(dsmフィルメニッヒ・ポストNL)、続いてウルコ・ベラーデ(エキポケルンファルマ)を先頭に7人ほど抜け出したものの集団に吸収された。
マウロ・シュミット(ジェイコ・アルウラー)たちのアタックは吸収され、マルコ・フリーゴ(イスラエル・プレミアテック)、アロルド・テハダ(アスタナカザクスタン)の2人がタイムギャップをつけることに成功、ジェイ・ヴァイン(UAEチームエミレーツ)が合流に成功、続いてマルク・ソレル(UAEチームエミレーツ)、クレマン・ベルテ(デカトロン・AG2Rラモンディアル)、シルヴァン・モニケ(ロット・デスティニー)、カルロス・カナル(モビスター)、ジャック・ヘイグ(バーレーン・ヴィクトリアス)、トマ・シャンピオン(コフィディス)、パブロ・カストリーリョ(エキポケルンファルマ)、レインセの8人が追いつき11人での先頭グループが形成された。
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Cycle*2024 ブエルタ・ア・エスパーニャ 第21ステージ
配信期間 : 2024年9月8日午後11:10 ~
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Cycle*2024 ブエルタ・ア・エスパーニャ 休息日TV 第16ステージ~第21ステージ
配信期間 : 2024年9月9日午後9:00 ~
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配信期間 : 2024年9月17日午後7:00 ~
逃げに乗りたいマックス・プール(dsmフィルメニッヒ・ポストNL)を引き上げるためレインセが戻ってアタックするも集団に捕まり飛び出すことはできなかった。3級山岳2つと2級山岳をヴァインが先頭通過し山岳賞首位となったが、次の1級山岳と2級山岳は単独先頭となったソレルで山頂ポイント76で同点首位となった。メイン集団は6分までタイム差が開いたもののイネオス・グレナディアーズの牽引となりタイム差を詰め始めると、ダニエル・マルティネスとアレクサンドル・ウラソフ(ともにレッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)が遅れ始め、マルティネスはリタイアしている。サルモネラ菌由来の食中毒がチーム内で蔓延してしまったそうでパトリック・ガンパーもリタイア、ニコ・デンツはタイムアウトと総合リーダーチームはピンチに陥っていた。
残り距離50kmでソレルに追いついたベルテ、ヴァイン、フリーゴ、カストリーリョ、メイン集団はティーレックス・クイックステップの牽引に替わり1分半後方にまで迫っている。1級山岳の上りに入るとソレルとカストリーリョは遅れ、メイン集団が逃げていた選手を全員吸収した。ヴァインは1ポイント以上を獲らないと山岳賞首位に立てず、ボーナスタイム付きの山岳を総合勢に混ざってあらそうことになったが無事に4番目通過で山岳賞ジャージを大きく手繰り寄せた。
パヴェル・シヴァコフ(UAEチームエミレーツ)が単独先頭で山頂と中間スプリントポイントを先頭通過、このまま独走して区間優勝を目指す。メイン集団はティーレックス・クイックステップの牽引で最終峠1級ピコン・ブランコへ突入、ロジャー・アドリアの牽引でプリモシュ・ログリッチ(ともにレッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)を山頂へ運ぶ、ヤングライダー賞首位のマティアス・スケルモース(リドル・トレック)が遅れ始めた。
残り距離5kmで飛び出したエディ・ダンバー(ジェイコ・アルウラー)はペダルを踏み続けシヴァコフを追い抜き今大会2度目の区間優勝を挙げた。集団はダヴィド・ゴデュ(グルパマ・FDJ)、エンリク・マス(モビスター)、ミケル・ランダ(ティーレックス・クイックステップ)、リチャル・カラパス(EFエデュケーション・イージーポスト)らがログリッチに攻撃を仕掛けたが区間2位マス(+7秒)の次、区間3位(+10秒)でフィニッシュ、ダメージはなかった。総合2位のベン・オコーナー(デカトロン・AG2Rラモンディアル)も区間5位(+14秒)で最終日をむかえる。
「上りのステージでの勝利は本当にうれしい、きついところはペースをあげて緩いところは温存しながら走った、ここ数日チームメートが守って支えてくれていた、みんな素晴らしい走りをしてくれた」ダンバー、ステージ勝利後インタビュー
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【ハイライト】ブエルタ・ア・エスパーニャ 第20ステージ|Cycle*2024
ステージ順位
1 エディ・ダンバー(アイルランド/ジェイコ・アルウラー)in 4h 38' 37''
2 エンリク・マス(スペイン/モビスター)+ 00' 07''
3 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)+ 00' 10''
4 リチャル・カラパス(エクアドル/EFエデュケーション・イージーポスト)+ 00' 12''
5 ウルコ・ベラーデ(スペイン/エキポケルンファルマ)+ 00' 14''
6 ベン・オコーナー(オーストラリア/デカトロン・AG2Rラモンディアル),,
7 ダヴィド・ゴデュ(フランス/グルパマ・FDJ)+ 00' 21''
8 ミケル・ランダ(スペイン/ティーレックス・クイックステップ)+ 00' 23''
9 フロリアン・リポヴィッツ(ドイツ/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)+ 00' 37''
10 マティアス・スケルモース(デンマーク/リドル・トレック),,
個人総合順位
1 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)in 81h 22' 19''
2 ベン・オコーナー(オーストラリア/デカトロン・AG2Rラモンディアル)+ 02' 02''
3 エンリク・マス(スペイン/モビスター)+ 02' 11''
4 リチャル・カラパス(エクアドル/EFエデュケーション・イージーポスト)+ 03' 00''
5 ダヴィド・ゴデュ(フランス/グルパマ・FDJ)+ 04' 48''
6 マティアス・スケルモース(デンマーク/リドル・トレック)+ 05' 18''
7 フロリアン・リポヴィッツ(ドイツ/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)+ 06' 26''
8 ミケル・ランダ(スペイン/ティーレックス・クイックステップ)+ 06' 57''
9 パヴェル・シヴァコフ(フランス/UAEチームエミレーツ)+ 08' 50''
10 カルロス・ロドリゲス(スペイン/イネオス・グレナディアーズ)+ 10' 31''
ポイント賞
1 カーデン・グローブス(オーストラリア/アルペシン・ドゥクーニンク)226 Pts
2 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)123 Pts
3 マックス・プール(イギリス/dsmフィルメニッヒ・ポストNL)118 Pts
山岳賞
1 ジェイ・ヴァイン(オーストラリア/UAEチームエミレーツ)78 Pts
2 マルク・ソレル(スペイン/UAEチームエミレーツ)76 Pts
3 パブロ・カストリーリョ(スペイン/エキポケルンファルマ)43 Pts
ヤングライダー賞
1 マティアス・スケルモース(デンマーク/リドル・トレック)in 81h 27' 37''
2 フロリアン・リポヴィッツ(ドイツ/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)+ 01' 08''
3 カルロス・ロドリゲス(スペイン/イネオス・グレナディアーズ)+ 05' 13''
チーム総合順位
1 UAEチームエミレーツ(アラブ首長国連邦)in 243h 49' 54''
2 レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ(ドイツ)+ 34' 20''
3 デカトロン・AG2Rラモンディアル(フランス)+ 1h 21' 54''
敢闘賞
18 マルク・ソレル(スペイン/UAEチームエミレーツ)
リタイア
65 パトリック・ガンパー(オーストリア/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)
67 ダニエル・マルティネス(コロンビア/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)
211 チョミン・フアリスティ(スペイン/エウスカルテル・エウスカディ)
64 ニコ・デンツ(ドイツ/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)
コースマップ
9月8日(日) 第21ステージ
ディストリト・テレフォニカ マドリード > マドリード
24.6 km(個人タイムトライアル)
26分前後の全力疾走、道はフラットで直線と直角コーナー
個人タイムトライアルで始まった3週間が、個人タイムトライアルで終わる。21日間の戦いを走り抜いたすべての勇者たちが、1人ずつ、首都の目抜き通りに詰めかけたファンたちからあたたかい歓声を浴びる。もちろん大トリを飾るのは、赤い衣のチャンピオン。2024年のグランツールが、グランドフィナーレを迎える。
ブエルタは、ツールとは異なり、必ずしも大集団スプリントで終わる伝統はない。3年前もサンチアゴ・デ・コンポステーラへの独走種目で幕を閉じた。首都マドリードで最終日にTTが行われるのは、ちょうど20年ぶり。またジロでは幾度となく繰り返されてきた「最終TTでの大逆転」は、2002年の、やはりマドリードTTで起こった。総合トップ2が交代したどころか、総合3位と4位さえも入れ替わったほど。
スペイン最大の通信会社テレフォニカ(つまり携帯電話会社モビスターの親会社!)の本社から、大会最後の24.6kmへ。開催委員会の計算によれば26分前後の全力疾走。道はおおむねフラットで、ほぼ直線と直角で構成されている。いわゆるスペシャリスト向けのコースではあるものの、グランツールの最終TTだからこそ、総合上位勢がこぞって真価を発揮するに違いない。
最後はいつも通り、マドリード市内に「T」字を描く。ただ例年であれば華やかに戦いの終わりを祝うシベレス広場は、大急ぎで駆け抜けるだけ。第79回ブエルタのフィニッシュラインは、もう少し先にある……バロック様式の壮大なビルディング「エディフィス・テレフォニカ」の前に引かれるのだ。
コースプロフィール
ステージ詳細テキスト:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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