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サイクル ロードレース コラム 2022年5月18日

【ジロ・デ・イタリア2022 レースレポート:第10ステージ】エリトリアの若き才能ビニヤム・ギルマイが歴史的グランツール区間優勝「自分の成し遂げたことを本当に嬉しく思う」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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5年前にこの世を去ったミケーレ・スカルポーニが、生前暮らしたフィロットラーノで、第2中間ポイントが争われた。家族や「おうむのフランキー」も沿道でレースを見守る中、やはりバイスが首位通過。スカルポーニもかつて2年半所属したドローンホッパー・アンドローニの一員は、この後もさらに10km逃げ、おかげで「フーガ賞」争いの距離をダントツ首位の通算617kmにまで伸ばしている。

最後まで逃げ続けたのはデマルキだった。2010年夏、やはりアンドローニジョカットリ(現ドローンホッパー)に研修生として加わった際に、スカルポーニとも2度一緒に走り、2度とも表彰台乗りをアシストした経験を持つ。こんなベテランは、残り33kmで独走態勢に持ち込むと、渾身の逃げを続けた。

「今日はおそらく、今シーズンここまでの時点で、僕にとっては最高の1日だった。奥底から力を絞り出せたし、かつての感覚を取り戻すことができた」(デマルキ)

ただしデマルキが1人になった時点で、タイム差はもはや1分しか残っていなかった。しかも、ちょうど同じ頃に、メイン集団では改めてユールイェンセンがアタックを打つ。今度はアルペシンもアンテルマルシェもきっちり1人ずつアシストを張り付かせた。さらにはスタート直後にすでに逃げを試みたトビアス・フォスと、ジュリオ・チッコーネ……つまり総合争いから脱落したエースたちが飛び出しを試みたものだから、集団スピードは否応なしに上がった。フィニッシュ手前21kmで非情にもデマルキを回収しつつ、プロトンは猛烈に前方へと突進した。

そこからはアルペシンが5人で隊列を走らせた。フィニッシュ手前8.5kmに控えるこの日最後の山岳で、ピュアスプリンターを蹴落とし、ファンデルプールを勝たせるために。

しかし山に入った直後に、カオスが訪れる。ユンボが再びフォスを前へと送り出したのだ。おかげでアルペシンのアシスト2人はあっという間に脚を使い果たした。吸収後には3人目のアシストが先頭で必死に集団制御を試みたが、勾配11%ゾーンに差し掛かると、今度はイネオス・グレナディアーズに主導権をむしり取られた。パヴェル・シヴァコフが凄まじい牽引を強いた。山頂間際にはアレッサンドロ・コーヴィも突撃。ルーカス・ハミルトンも呼応し……。

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