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サイクル ロードレース コラム 2022年5月16日

【ジロ・デ・イタリア2022 レースレポート:第9ステージ】《元ジロ総合2位》のジャイ・ヒンドレーがブロックハウスで復活勝利!「再びこうして勝利を取れるレベルに戻って来られたことが、本当に嬉しい」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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ヒンドレーにとって、2020年ジロ第18ステージ以来となる1年半ぶりの勝利。昨季はサドル痛に苦しみ、実力の再証明が果たせなかった。チームを変わり、環境を変え、ようやく「元ジロ総合2位」の輝かしいキャリアを再び軌道に乗せた。

苦しみながらもマリア・ローザを守ったフアン・ロペス

苦しみながらもマリア・ローザを守ったフアン・ロペス

また6人が勝負を競い合った1分46秒後、フアン・ロペスは、総合首位として山頂へとたどり着いた。連日続けてきた「100%の努力」が実り、12秒のリードを手に、6度目のマリア・ローザ表彰式を楽しんだ。

大会2度目の難関山岳フィニッシュを終えて、たしかに本命の数は絞り込まれた。しかし、総合争いは、いまだ混沌としたまま。総合2位には凄まじい追走力を見せたアルメイダが上がった。バルデが14秒遅れの3位に、カラパスが15秒遅れの4位につける。区間1位のボーナスタイム10秒を手にしたヒンドレーは、総合15位から5位へと一気にジャンプアップ。前日の逃げで稼いだ「3分」が威力を発揮し、7.5kmで先頭から脱落したもののギヨーム・マルタンが6位に食い込み、その後にランダ7位と続く。

この上位7人は、29秒以内でひしめき合う。総合2位から7位までの、いわゆるエースたちだけの争いに限れば、17秒以内に6人というとてつもない僅差だ。また総合8位ポッツォヴィーヴォだって総合首位とは54秒差、3人から2人に減ったボーラ・ハンスグローエの総合エースの1人、エマヌエル・ブッフマンも9位・1分09秒差でしかない。

大部分のスプリンターたちは、クライマーたちより、この日だけで40分以上も余計に走らねばならなかった。カレブ・ユアンの補佐役が途中でリタイアした以外は、すべての選手が無事に制限時間内でステージを走り終え、つかの間の休息を満喫する権利を手に入れた。

文:宮本あさか

宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

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