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サイクル ロードレース コラム 2022年5月16日

【ジロ・デ・イタリア2022 レースレポート:第9ステージ】《元ジロ総合2位》のジャイ・ヒンドレーがブロックハウスで復活勝利!「再びこうして勝利を取れるレベルに戻って来られたことが、本当に嬉しい」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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前区間終了時点で総合7位につけていたウィルコ・ケルデルマンの姿が、この集団内になかった。フィニッシュ手前30km前後を高速でダウンヒル中にーーテスファツィオンが落車したのと同じ下りーー、スポークが折れ、自転車交換を2回し、はるか後方へと置き去りにされた。最終的にチームメートにして同じエース格だったヒンドレーから、10分53秒遅れでステージを終えた。

山道に入った直後にはジュリオ・チッコーネが脱落した。いわゆる「郷土選手」で、このステージに期すものは多かったが、結果は9分26秒遅れ。さらにはサイモン・イェーツがずるずると後退していった。4日目の落車で打ち付けた右膝がひどく痛み、季節外れの暑さにも苦しんだ。大会2日目に個人TTを制し、総合優勝本命としては最上位=総合5位につけていたが……11分15秒を失った。

残り9kmではヒュー・カーシーが集団から消えていった。アングリル覇者を苦しめた、この勾配10%超のゾーンでは、実はアルメイダも一旦は後方へと押しやられた。しかも直後にイネオスの最終補佐リッチー・ポートが先頭に立ち、今まで以上に強烈なテンポを刻み始めてしまったものだから、間違いなく絶望的な状況だった。ただ、粘り強く、上から落ちてくる選手の間をすり抜けつつ、アルメイダは約2kmかけて先頭集団に再合流を果たす。

フアン・ロペスだって残り8kmまでは先頭グループにしがみついていた。ところが道路脇の草に車輪を取られて、バランスを崩してしまう。かろうじて落車は避けたものの、地面に足をついた。流れが途切れ、前との距離が開いた。

「すごく難しかった。とにかく集中力を切らしてはならなかった。だから自分にこう言い聞かせた。テンポを刻め、ペースを落とすな、もう1日ピンクで過ごすために頑張るんだ、って」(ロペス)

今ジロが人生最後のグランツールと決めている37歳ポートは、凄まじい先導で、先頭を11人にまで絞り込んだ。そして山頂まで4.7km、あらゆるアシストたちの献身に報いるべく、エースのリチャル・カラパスが加速を切った。

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