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【Cycle*2022 ミラノ~サンレモ:レビュー】秘密兵器を備えたプロトン随一の下り巧者がプリマヴェーラの王に!モニュメント初制覇のモホリッチ「自分を信じることを、決して止めなかった」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか「冬の間中、このレースのことを考えていたんだ。チーム側からドロッパーシートポストを使ってはどうかとのアイディアが出された。だって下りで終わるこのレースは、僕向きだからね。そのために自転車を準備してもらって、ハードに練習してきた」(モホリッチ)
心技体すべてを揃えたモホリッチに、もはや誰も追随できなかった。残り4.3km、第3のスロベニア人は、完全なる独走態勢に入った。
後方の足並みは揃わなかった。レース前モホリッチに「下りで僕についてこないほうがいい」と忠告されていたというポガチャルは、そもそも「ついていく勇気がなかった」。ポッジオの上りの落車で割れた集団は、さらに最終盤で「ログリッチが前を塞ぐように減速」(byデマール)したことで合流を阻まれ、ようやく下りでひとつになりつつあったものの……ジャコモ・ニッツォーロの落車で再び分断。数にモノを言わせられなかったのも災いした。
残り2.2kmで道が平坦になった時点で、タイム差は6秒。しかし、このわずかな差は、モホリッチにとって十分だった。ここにきて、とうとう、ワウトvsマチューの因縁対決が勃発してしまったせいでもあった。ポッジオでポガチャルの攻撃に喰らいつけたのは満足だけれど、それが脚を削ってしまった……と振り返るファンアールトと、腰痛+膝の手術明け+シーズン初戦のファンデルプールは、代わる代わる加速を試みたものの、むしろ壮大な警戒合戦に終始した。
シートポストを指差してフィニッシュするモホリッチ
ラスト1kmを示すアーチをくぐり抜けた直後に、軽いチェーントラブルに見舞われかけたが、モホリッチは冷静に再加速を切った。牽制をすり抜け、最終コーナーを抜けた直後にテュルジスが後を追い始めるも、ローマ通りの最終ストレートを悠々突き進む勇者にはもはや届かなかった。2秒差ですべてを振り切り、モホリッチが「プリマヴェーラ(春)」の王となった。
「自分を信じることを、決して止めなかった。ただ全力を出した。……信じられないね。言葉にならない」(モホリッチ)
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